「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「クラブは来季に向けた準備を進めているだろうが、私はこの試合に勝つことに全力を注ぐ。日本でとても良い経験ができた」(モンバエルツ)他 [柏戦前コメント]

 

【試合に向けて】

エリク モンバエルツ 監督

「リーグ戦の最後を勝利で締めくくることができたのは大きなこと。しかも相手がアジアチャンピオンの浦和だったので、そのチームに勝てたことで自分たちのやっていることが正しいと証明された。自信にもなる。ただ、その試合からだいぶ時間が経っている。浦和戦では良いパフォーマンスを出せたかもしれないが、次の試合でそれができるとは限らない。リーグ戦が終わって、これだけ期間が開いてカップ戦を行うのは、他の国ではなかなかないことだ。この3週間は選手のモチベーションを高め、インテンシティをキープするために準備してきた。

 柏はとても素晴らしいチーム。Jリーグの中でトップクラブの一つだと思う。攻守においてバランスが取れている。攻撃ではしっかりポゼッションし、守備では前からプレッシャーをかけられる。そのバランスが取れていて、さらにインテンシティも高い。そのチームに勝つために、特別なプランは立てない。もちろん相手の特徴を把握してどういった展開になるか予想することも大事だが、一番大事なのは自分たちがやってきたプレーを発揮すること。両チームともにバランスを大事にしているので、勝敗は細かい部分で分かれるだろう。

 左サイドは、よりコレクティブな攻めで、右サイドはマルティノスがいるので個人での突破力がある。私としては左サイドだけでなく右サイドも機能していると思うし、左右のサイドでプレーの特徴が異なるという見方をしている。あとは良い攻撃をゴールに結びつけなければいけない。具体的にはチャンスをいかにしてゴールにつなげるかというところが足りない。それが今後の課題であり、次のステップだ。

 このゲームが私にとってマリノスでの最後のゲームになるかもしれないが、だからといって私自身がやることに何か変わりがあるわけではない。すべてのゲームに勝つために準備しているし、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるように全力を尽くす。クラブは来季に向けた準備を進めているだろうが、私はこの試合に勝つことに全力を注ぐ。日本でとても良い経験ができたと思っている。最後の瞬間まで一瞬一瞬を大切にやっていきたい」

 

MF 8 中町 公祐

「リーグ戦最終節に勝ったことと、それから少し時間が経過していることで、その前までのモヤモヤした閉塞感はなくなった。浦和戦は我慢する時間も長かったけど、結果として勝てたことで前向きな気持ちになれる。シーズンの中で試合ごとに少しずつメンバーは変わるもの。今のメンバーだと、左のヤマ(山中)は中央に入ってボール受けることもできるタイプで、反対に右のマル(マルティノス)はタッチライン際に張って良さが出る。左にボールが集まることが多いから悪いというわけではない。自分は今の監督に指導を受けた3年間で、自分がボールを受けなくても相手を動かすポジショニングを学んだ。それはこの試合でも生かせる部分だと思う」

 

MF 14 天野 純

「左サイドに人数をかけているので、そこで崩し切らないといけない。左で崩して右で仕留めるのが理想の形。ウーゴ(ヴィエイラ)は真ん中で待っているタイプなので、そこに右サイドの選手とマチくん(中町)が絡むことでゴール前に厚みが生まれる。守備の場面では基本的に前からプレッシャーをかけていく。相手の前線には能力の高い選手がいるけど、怖がらずにラインを押し上げてほしい。中盤をコンパクトにした状態で守備ができれば、自分とウーゴは前からプレッシャーをかけていける」

 

 

下バナー

(残り 1442文字/全文: 2906文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ