「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

今節最大のトピックは、中村俊輔のベンチ入り [2nd12節新潟戦プレビュー]

 

リーグ戦では4試合ぶりに勝利したベガルタ仙台戦から1週間、今度はアルビレックス新潟をホームで迎え撃つ。

 まず、システムは前節同様に[4-1-4-1]を採用する可能性が高い。先週の時点では連戦の疲労や対戦相手を鑑みてシステム変更したものと思われるが、エリク・モンバエルツ監督は勝ったチームを触らない考えだ。新潟が前節から[3-4-2-1]を採用しているのは気がかりだが、今週の練習では一貫して[4-1-4-1]だった。明日もパク・ジョンスを最終ラインの前に配し、兵藤慎剛と中町公祐がインサイドハーフを務める。

個々に目を移していくと、依然としてけが人が多い。前節、中町が復帰したが、今度は新井一耀が不在となる。それから仙台戦で負傷した齋藤学も万全の状態ではない。試合前日の時点では控え組で調整しており、先発組にはマルティノスが起用されていた。打撲した左太ももの状態は芳しくないようだ。しかしながら、これまでも痛みに耐えて先発してきた前例がある。攻撃の核へと成長したいまだからこそ、あえてスタメンと予想した。

そして今節最大のトピックは、中村俊輔のベンチ入りである。先週から全体練習に合流し、徐々にコンディションを戻してきた。まだ完調手前だろうが、フィールドプレーヤーの人数にほとんど余裕がない。カイケの出場停止の影響もある。ひとまずベンチから戦況を見守り、どこかのタイミングで出番があるかもしれない。

 

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 かなり厳しいとはいえ、数字上は2ndステージでタイトルを争っている。それを声高に叫ぶのならば、今節を通過点にしなければいけない。残り6試合の中で、川崎フロンターレ、浦和レッズ、ガンバ大阪の上位3チームとの対戦が残っている。サガン鳥栖もマリノスより上の順位だ。これらのチームとの直接対決に楽しみをつなげるためには、しっかりと新潟を叩く必要がある。

述べてきたようにチームはけが人が多く、難しい状況にある。それでもルヴァンカップ準々決勝を突破し、苦戦しながらも天皇杯2回戦で福島ユナイテッドFCを破り、そしてアウェイでベガルタ仙台を粘り強く攻略した。勝負事には流れが存在し、時にそれはチーム力や実力を超える要素にもなりえる。

勝ち運を持ったまま、勝利の凱歌を上げたい。

 

 

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