「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

金崎夢生、イ・グノ・・・そして待ったなしの状況で浮上したカイケ [今季のチーム編成についてvol.9]

 

 

8日、マリノスはブラジル人FWカイケ(27)の完全移籍加入が内定したことを発表した。チームとサポーターにとっては待ちに待ったストライカーの補強となったが、すでにシーズンは開幕している。ここまで2試合を終えて1分1敗と未勝利で、得点もアビスパ福岡戦で決まった中村俊輔の直接FKによる1点のみ。ゴール前を固める相手を崩せない得点力不足は明らかで、それがスタートダッシュに失敗した最大の要因ともいえる。新戦力獲得の一報がここまで遅くなってしまった理由はいったい何なのか。

時計の針を巻き戻す。1月23日の新体制発表会で長谷川亨新社長は「今シーズンのチーム編成はまだ完了していない」と話し、すでにチームが始動していながら補強に動いている事実を示唆した。さらに「ここ半月から1ヵ月くらいの間に全体像が見えてくる」という言葉からは、シーズン開幕の2月27日に間に合わせようという狙いが見て取れる。順調ならば2月4日からスタートした宮崎キャンプから合流できる可能性もあった。

1月時点でマリノスが獲得に動いていた選手がいる。金崎夢生だ。昨季はポルトガルのポルティモネンセSCから鹿島アントラーズに期限付き移籍し、27試合出場9得点の成績でベストイレブンに選出された。かつてはサイドアタッカー色の強いプレーヤーだったが、2トップの一角としての力強いプレーが多方面から高く評価され、日本代表にも選出された。そのプレーを目の当たりにしたシティ・フットボール・グループ関係者がすぐさま獲得の意向を示したという。

交渉は進み、獲得の可能性は高まっていた。だからこその長谷川社長の発言だったとも推測できる。

 

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