ヤン・マテウスの一撃と失点ゼロでのクローズ。 2025シーズンの初陣を白星で飾る [ACLE 上海申花戦レビュー]
ブラジル人アタッカーのクオリティ
初陣を勝利で飾った価値は大きい。
「何よりも勝ったことがチームにとって良かったことだと思う。一丸となって戦った結果」とスティーブ・ホーランド監督もご満悦の様子だ。勝つことでしか得られない自信を手にできたのは新体制にとってこれ以上ない良薬だろう。
ヤン・マテウスのスーパーゴールが炸裂した。アンデルソン・ロペスのヒールパスに左足を一閃。ペナルティエリアすぐ外からの豪快なミドルシュートがゴールネットに突き刺さった。これぞクオリティ。左利きのブラジル人アタッカーは今季も攻撃の中軸として大活躍してくれそうだ。
守ってもしっかりと失点ゼロで試合をクローズした。左センターバックの渡邊泰基が「監督はかなり守備に重きを置いているので、無失点で終えられたことは良かった」と笑みをこぼせば、右センターバックの松原健は「まずはどんな形、内容であれ勝つこと、そしてクリーンシートで終われてよかった」とベテランらしく冷静に振り返った。
試合前日時点でグループステージ突破が決まっていたものの、この勝利で4位以内も確定。ラウンド16の第2戦をホームで戦えるアドバンテージも得た。来週19日の上海海港戦でメンバーを入れ替える余裕も生まれ、さまざまなメリットを勝ち取った。
心配材料を挙げるとすれば、前半終了間際に負傷交代した喜田拓也の状態か。試合後は歩いて取材エリアに姿を現したことから重傷ではないが、おそらく筋肉系の故障で数週間は個別調整が必要だろう。主将としてチームを引っ張る精神的支柱で、ボランチとして気配り目配りに長ける男の不在はチーム全体でカバーしなければいけない。
選手個々の特性がピッチで表現された
個人に目を移すと、際立ったパフォーマンスを披露した選手たちが複数いた。
まずGK朴一圭の名前を挙げたい。
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