トータルスコア7-4でルヴァン杯準決勝進出。 可能性を残している未来へ目を向けるほうが建設的だ [ルヴァン杯準々決勝2nd 札幌戦レビュー]
人間だからこその難しさ
特殊な環境で戦う難しさを痛感させられるゲームとなった。
第1戦を終えて5点のアドバンテージがあった。さらに14分、エドゥアルドのロングフィードからヤン・マテウスが抜け出し、スピードに乗ったドリブルで相手GKを交わして無人のゴールへ流し込む。エドゥアルドのパスはおそらく西村拓真をターゲットにしていたが、結果としてたった1本の縦パスからゴールが生まれる幸運に恵まれた。
勝ち上がりの行方はこの時点で大勢決した。よほどのアクシデントに見舞われない限り、このレベルのチーム同士の対戦で6点差をひっくり返されることはない。心理状況として余裕が生まれてしまうのも仕方ないだろう。
すると悪癖が顔をのぞかせる。後半開始から間もなく失点。形はともかくとして時間帯が悪すぎた。今季途中まで幾度となく見られた負けパターンで、どうしても緩慢さが表面化してしまった。2失点もクロッサーとシューターに対しての詰めが甘く、3失点目はセットプレーのこぼれ球を叩き込まれた。
ジョン・ハッチンソン監督は「前半のうちに合計7-1の状況となり、精神的な部分で緩さが目立ってしまった。自分たちの良さであるハードワークの部分が完全に止まってしまった」と首を横に振った。「0-0の気持ちで」臨んだこの一戦を、本当の意味で本気で戦うのは難しかった。
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