「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

<無料>小林4.5「4バック時よりも仕事が明確」 飯倉3.5 「2年5ヵ月ぶりのリーグ戦とは思えない」 モンバエルツ3.5「システム変更の正否はこの試合だけでは判断できない」 名古屋戦採点&短評

【採点&短評】
※5が最高で1が最低。採点は0.5刻み。

 

GK 21 飯倉 大樹「3.5」

2年5ヵ月ぶりのリーグ戦出場とは思えない落ち着いた立ち振る舞いを見せた。足裏を通す巧みなトラップや長距離でも正確に通すフィードは榎本とは一線を画する。自身のキャリアにおいて重要な一歩を踏み出した。

DF 13 小林 祐三「4.5」

この試合で最も重要な役割をこなした。対面の永井は名古屋のストロングポイントで、ここを封じたことが勝因の一つである。4バック時よりも仕事が明確になり、やるべきことが整理された印象もある。

DF 22 中澤 佑二「3.5」

3バックにしても安心できるのは中央にいるこの人の経験値があるからだろう。川又の面倒を見つつ、状況を見極めたラインアップで全体をコンパクトに保つ。このポジションは背番号22以外に任せられない。

DF 5 ファビオ「3.5」

守備に関してはまったく問題なし。ビルドアップはボールを持ち過ぎる場面もあったが、それも大きな傷にはならなかった。システム変更を可能にしているという意味で貢献しており、今後も欠かせない。

DF 23 下平 匠「3.5」

序盤は高い位置に進出して攻撃に絡んだ。リードしてからは守りに軸足を置き、後半はノーリスクを強調したプレー。矢野が登場してからフィジカルに手を焼いたが、最後までサイドで粘り強く守った。

MF 27 富澤 清太郎「4」

3バックの右に入って効果的なプレーを見せた。小林の背後のスペースを消しつつ、マイボールになると正確な技術で攻撃の起点に。ストッパーをいきなり任されても問題なくこなせるのは経験値と実力の成せる業。

MF 6 三門 雄大「3.5」

縦方向へのプレスよりも横方向にスライドしてのカバーリングに重点を置いた。らしいボールカットからの攻め上がりは影を潜めたが、それはシステム上の問題でもある。与えられたタスクはしっかりこなした。

MF 25 藤本 淳吾「3」

極端に悪かったわけではないが、この程度ではまったく満足できない。周りを簡単に使うプレーは効果的で、チャンスを外した場面も次は決めるのかもしれない。それよりもリードしてからの安易なボールロストが残念。

MF 8 中町 公祐「4」

簡単に後ろに下げないプレーは好感を持てる。ミスパスが少ないことも評価できるが、あとは前線への効果的なパスを増やしたい。チーム2点目となったゴールシーンはしっかりゴール前に詰める彼の良さが結果に表れた。

MF 11 齋藤 学「4」

全体のシステムが変わっても役割はあまり変わらず。少し引いた位置から前方向にスイッチを入れる役目を担い、先制点のアシストを含むチャンスの多くに絡んだ。よく攻撃をけん引し、あとは自身のゴールのみ。

FW 39 アデミウソン「4」

貴重な先制ゴールを決めたことに意味がある。齋藤からのクロスは決して丁寧ではなく、バウンドにうまく合わせる技術はさすが。ただし後半は齋藤のお膳立てを受けて追加点を決めなければいけなかった。

MF 28 喜田 拓也「3」

発熱によるダウンから復帰した。早い時間帯での途中出場は指揮官からの期待でもある。ただしコンディションが戻ってもスタメンが確約されているわけではない。隙を見せればポジションを奪われる厳しい世界だ。

MF 7 兵藤 慎剛「3」

どの時間帯にピッチに入っても兵藤は兵藤だ。ほとんど勝敗が決している時間帯にピッチに入り、相手選手のギャップでボールを受けることを繰り返した。スタメン再奪取には目に見える結果が必要だろう。

FW 17 端戸 仁「-」

時間が短く、特筆すべき点もなかった。だがキャンプ中に負傷し、手術を経て復帰したことには意味がある。FW陣はラフィーニャ、伊藤翔、矢島卓郎と負傷者続出で、今後も少なからずチャンスがあるはず。

監督 エリク・モンバエルツ「3.5」

システム変更の正否はこの試合だけでは判断できない。相手あってのスポーツなのだから、今後も継続するならば本腰を入れるべき。試合ごと、あるいは時間帯によって使い分けることなど基本的にはできない。

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