「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

システムは4-2-3-1がベース [トレーニングレポート2日目] 藤井雅彦 -1,577文字-

 

マリノスは1月19日に始動し、2日目までの練習を終えた。スケジュールについて触れておくと、今週はマリノスタウンでトレーニングを行い、25日からは沖縄県で一次キャンプを実施する。始動日直後は全体写真撮影、個人写真撮影、あるいはメディカルチェックといった毎年恒例の行事があるため、選手は忙しい日々を過ごす。エリク・モンバエルツ監督は今週いっぱいのトレーニングの進め方について「まずフィジカルコンディションを戻して、ボールタッチなどのテクニックの感覚も戻したい。同時に目指していく方向性におけるプレーの原則を伝えていきたい」と狙いを語った。

その言葉通り、始動日と2日目は午前・午後の二部練習を行った。ただし、樋口体制よりも練習時間は短めで、初日は午前・午後ともに約1時間、2日目の午前が1時間20分、午後が1時間30分だった。それでも常に足を止めないボール回しに加え、その間には篠田洋介フィジカルコーチ仕切りのインターバル走が組み込まれるため、ある程度の負荷はかかっているはず。とはいえモンバエルツ監督は「キャンプまでには合計8回のトレーニングがあって、そこでは選手にトレーニングのリズムやテンポに慣れてもらうことが目的になる」とも語っており、フィジカル面を本格的に追い込むようなトレーニングは沖縄入りしてからになるだろう。

2日を終えた段階では、新監督の是非を問うことなどもちろんできない。監督がどのようなサッカー観の持ち主なのか、そしてクラブや選手個々についてどれほどの知識があるのか。まったく知らないということはないだろうが、直に触れるのは初めてである。実際、トレーニングは選手の性質や能力を確認する類が多く、すでに見極めは始まっている。ボール回し一つとっても、技術の差や理解能力の差は明らかで、皆が中村俊輔のように上手いわけではない。つい1~2ヵ月前とは同じ練習でも緊張感がまったく違う。それについて端戸仁は「新鮮でおもしろい」と目を輝かせた。まずはそれだけでも監督交代の意味はあったといえる。

 

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