「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「このあと何年もできるわけじゃない。思い出を残せた」(俊輔) 「もっとやらなきゃという思いになった」(齋藤) +中澤・中町・小林・栗原他 [天皇杯優勝コメント] -1,807文字-

【試合を終えて】

MF 25 中村 俊輔

「このあと何年もできるわけじゃない。思い出を残せたのはよかった。ただ リーグ戦も獲りたかった。ウチはCKやビルドアップがワンパターンで、カウンターも下手くそ。FKのキッカーも増やさないといけない。新潟みたいに前から 来る相手にどうするか。そういうところを言っていきたい。うまくいくときはいくし、いかないときはいかない。右サイドで3人くらいでリスクを最小限に抑え ながら崩せた。その時間帯に点を取れてよかった。広島の守り方は自分たちにフィットしている」


樋口 靖洋 監督

「横浜FMとしてJリーグが始まって初めての天皇杯優勝ということで、久しぶりに決勝に進んでタイトルが獲ったということを応援頂いたファン・サポーターの皆さん、選手・スタッフ・クラブ職員と喜びたい。試合は広島の戦いに対して、我々は自分たちのスタイルを貫くということ。リーグ戦でやってきたことをより精度を上げてやることで結果が出ると信じていた。今日は2013シーズンの50試合目になるが積み上げてきたものを全部出して、今シーズンのベストゲームをしようと選手を送り出した。選手たちは本当に集中したプレーを続けてくれて、まだまだ成長の余地は残っているが、いい試合をしてくれたと思う。繰り返しになるけど、選手とともに優勝を心から喜びたいと思う」

 

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DF 4 栗原 勇蔵

「やっと、という感じ。相手は引いてブロックを作ってカウンターを狙ってきたけど、ウチが先制点を取って、さらにセットプレーから追加点を取れてプランが崩れたと思う。いい時間帯に点を取れたし、守備はゼロで抑えることができた。今日に関しては完勝。少しでもリーグの借りが返せてよかった。広島との相性もよかったし、やりやすかった。相手は逆にやりにくそうだった。リーグで2連勝していたのが生きていたと思う。今日は正月という気分がまったくしない。違和感しかない。優勝したけど、やっぱりリーグが獲りたかったという気持ちがあるので、心底喜べない。来年はACLもあるし、今度こそリーグで優勝したい。天皇杯は天皇杯でうれしいけど、自分はこのチームの誰よりも長く優勝を待っていたと思うから。来年はリーグでタイトルを獲りたい」

MF 11 齋藤 学

「もっとやらなきゃという思いになった。でも決勝戦で点を取れなかったのは今後の糧にしたい。2013年はシーズン初めからけがが多かった。もっとけがをしない体作りをしないといけない。代表に選ばれたのはうれしかったけど、それもけがで辞退しては意味がない。その影響でマリノスの試合に出られないことも多かった。ただ、最後にやっとタイトルを獲れた。ここ何年か惜しい止まりだったので、タイトルを獲れたことは素直にうれしい」

DF 13 小林 祐三

「最初のワンプレーであまりにも相手が来なかった。それでこっちからという気になった。序盤は様子を見ようかとも考えたけど、対面の相手の戦意をそぐくらいガンガンやってやろうと思った。結果的に先制点もそういう形から生まれた。リーグ戦の最後のときも思ったけど、自分があれくらいやるとチーム全体が前を向く。引っ張るというと大げさだけど、ああいうプレーも必要。試合全体を通してのリズムを作れたし、今日は自分のプレーに意味があった」

DF 22 中澤 佑二

「ゴールの場面はこぼれ球が来る予感がした。今シーズンは一発ではなかなか決められなくて、リーグ戦で決めたときもこぼれ球だった。でも最後までボールに集中していた。中2日でのゲームは体力的にきつい。広島は延長戦もやっているから、余計にきつかったと思う。そういう意味でウチは有利だったのかもしれない。元日に決勝戦でサッカーをやるといっても、リズムは普段の試合と変わらない。リーグは最後に優勝を逃してしまったけど、天皇杯という舞台で優勝できてよかった」

MF 8 中町 公祐

「トーナメントとはいえリーグ戦の1位と2位の対決で、リーグ戦の最後まで首位にいたウチとしては、力の証明というか自分たちに力があるところを見せたかった試合だった。リーグを獲りたかったというのが本音だけど今日は勝ててよかった。2点取れたのは出来すぎのところもあったけど、自分たちのストロングポイントを出して相手のやりたいことをやらせないというのは今シーズン貫いてきたところでもある。この舞台でもそれが出せたんじゃないかと思う」

 

 

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