「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「(ACLの) 最後の試合も自分がもっと出ていれば点を取れたと思うし、そういう反骨心は大事にしていきたい。その結果としてACLのベストイレブンに選んでもらった」(オナイウ阿道) [石垣島キャンプトレーニング3日目]

 

オナイウ阿道がマリノス2年目のシーズンに向け、力強い言葉を連発した。

「みんなに頼らず自分が引っ張っていけるくらいの選手になれるようにやっていきたい」

 堂々の宣言だ。

 

 

大分トリニータから完全移籍で加入した昨季は24試合に出場して4得点を決めた。とはいえエリキやジュニオール・サントスといった助っ人スコアラーから定位置を奪取できず、常に2~3番手のFWという位置に甘んじた。

シーズン終盤に再開したACLでは3得点を挙げ、大会ベストイレブンにも選出された。だがチームがラウンド16で敗退したこともあって満足感は一切ない。これ以上ない悔しさを偽りなく言葉に発すると「ぶっちゃけて言うと、最後の試合も自分がもっと出ていれば点を取れたと思うし、そういう反骨心は大事にしていきたい」

しかし当時はその立ち位置にいなかった。だからこそ、まずは「まずはチームメイトやスタッフからの信頼を勝ち獲らないといけない。みんなに頼らず自分が引っ張っていけるくらいの選手になれるように」と決意を口にする。

 

 

今年のオナイウは、あえて言葉で発していく。そうすることで自身を鼓舞し、良い意味でプレッシャーをかけて結果を追い求める。

「言葉にすることは大事だなと最近思っている。自分が得点するということを常々思って、それを言葉にすることで、結果につながってくることがある」

 有言実行の男になる。

「チャンスは試合中に何十回もあるわけではない。ひとつのチャンスを決められるかどうかでチームの勝ち点が変わってくる。去年はゴールを取り切れなかったし、自分のところにボールを出せば点を取ってくれるという存在になっていきたい」

 

 

今年はエリキもジュニオール・サントスもいない。加入が決まっているレオ・セアラも開幕戦には間に合わないだろう。

でもマリノスのストライカーポジションにはオナイウ阿道がいる。

 

 

[コメント]

FW 45 オナイウ 阿道

――昨日と一昨日は暖かくて最高の環境だった。オナイウ選手自身も動けているように見えるが、今の状態と石垣島の居心地は?

「とても暖かくて、サッカーに集中できる環境を用意してもらっている。グラウンドもホテルも、それから食事もしっかり栄養バランスがとれている。練習では去年、自分ができなかったこと、できたことを踏まえながら、去年の最終戦でいい感覚があったので、それを今年もやろうと思っていて意識している。それがうまくできているシーンもあるし、逆にチームを立ち上げて2週間経過していないので、足りない部分も感じる。質やクオリティを上げていきたい」

 

 

――去年の最終戦できていた部分とは?

 

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