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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

【ここだけ練習試合レポ】比嘉の変幻自在なフリーラン、六反のリーダーとしての存在感 [10/6 湘南戦] (蒼井真里)  -2,116文字-

比嘉が抜群の嗅覚を発揮して先制ゴール

アウェイで甲府に引分け、首位の座を広島に譲り渡した翌日の日曜日、平塚の馬入公園で湘南ベルマーレとBチーム同士の練習試合が行われた。

4-2-3-1_佐藤中喜田はU-20代表で不在、前夜のリーグ戦に先発していない富澤と藤田、飯倉の3名も帯同せず。若手を中心としたメンバーで臨み、ファビオは引き続きボランチでテスト。CB田代のパートナーは関東学院大1年の山崎竜也が務めた。

1本目の序盤からマリノスは積極的なプレスで主導権を握り、ボール支配でも上回る。18分、優平が左に開いた端戸へ精度の高いサイドチェンジ。端戸の鋭いグラウンダーのクロスに、絶妙なタイミングで中央からエリア内に走り込んだ比嘉がワンタッチで流し込んで先制。その2分後にも、右サイドからジョンのクロスに、ニアで比嘉がDFを引きつけて中央の優平がヘッドで狙うも、惜しくも枠を捉えきれず。

中盤以降、やや湘南にペースを握られ押し込まれる時間帯も、両サイドバックの奈良輪とジョンが高い集中力を発揮してピンチの芽をつぶした。終了間際には湘南のFKのセカンドボールから自陣エリア内でピンチとなったが、至近距離からのシュートを六反が身体を投げ出しブロック。失点を許さず、1本目は1-0で折り返した。

 

ラスト10分で悔しい逆転負けも、手応えある内容

2本目も開始時はメンバー変更なし。中盤までは互いにチャンスを作る一進一退の展開。しかし15分に暑さの影響か動けなくなったジョンに代わり、関東学院大1年のFW井上翔太郎が1トップに入り、端戸と天野が後方にスライド。26分にはファビオと六反に代わり、関東学院大2年のMF村田勝利、1年GK田邊快人が同ポジションに。ピッチ上の練習生が4名となり、特にファインセーブと大きな指示の声で守備を支えていた六反がベンチに下がったことで、守備の連動性と耐久力が低下してしまった。

36分と42分に、どちらもカウンターからサイドを崩されてクロスから失点。選手たちは最後まで反発心を見せてくれたが、2本目はゴールを奪えず悔しい逆転負けとなった。

しかし8月にマリノスタウンで対戦した際は、0-4の大敗を喫した相手に対し、メンバーを大きく入れ替えるまでは失点を許さなかった。優平や奈良輪、ジョンは守備面で高い集中力を発揮し、アンドリューも少しずつ闘争心や積極性の回復を見せている。全員ではないが、公式戦でチャンスの限られた選手たちが気持ちの伝わるプレーを見せてくれた。

 

【Players Pick Up】

GKとして2本目の26分までプレーした六反勇治は、1本目終了間際のブロックに加え、2本目の20分にも湘南CKのこぼれ球、エリア内で狙いすまし放たれたシュートに手を伸ばし弾き出すビッグセーブ。被シュート数は多くない中でも高い集中力を保ち、出場時間は無失点に抑えた。最後尾からの指示の声も大きく、若いBチームの中で年長者・守備のリーダーとしての存在感を発揮した。

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