得点に次ぐ得点の伊藤翔は良いバイオリズムへ。試合後には「いい栄養剤(ゴール)をもらって成長している」と軽快なコメント [ルヴァン準々決勝2nd G大阪戦レビュー]
デザインされたゴールが三度決まった。細かなシチュエーションこそ異なるが、形式そのものは3試合連続で同じ『早めのクロス→ニアサイド』だった。
12分、仲川輝人とサイドを入れ替わっていた遠藤渓太が右サイドのスペースに出たボールに全力疾走で追いつき、間髪入れずワンタッチでグラウンダークロスを送る。これをファビオの前に巧みに入り込んだ伊藤翔が右足で合わせる。シュートは左ポストに弾かれるが、逆サイドからきっちり詰めていた仲川がほぼ無人のゴールに流し込む。
前節の振り返りミーティングの場で指揮官が幾度となく「デザインされたゴール」と絶賛するゴールパターンである。サイドアタッカーに対しては「中を見ないで上げろ」とゴール前に相手DFが揃わない早いタイミングでのクロスを要求し、中央で待つ伊藤やウーゴ・ヴィエイラにはニアサイドへのポジション取りを口酸っぱく指示した。
仮にゴールが決まらなくても指示を徹底した選手を褒め、反対に想定と異なる動きでのゴールを過度に褒めない。ゴールを決めても次の試合で継続的に使われない現象が起きるのは、そのためだった。結果論ではなく、あくまで理詰めで分析していく。方法論ばかりになってはいけないが、得点の型を作るには一つの手かもしれない。
先制点の場面でお膳立てに回った伊藤は柏レイソル戦でオリヴィエ・ブマルからの左クロスをニアサイドで決め、ガンバ大阪との第1戦では仲川の右クロスに合わせて決めた。そして第2戦ではゴールこそならなかったが、左ポストに当たる惜しいシュートで関与。すると20分に仲川が獲得したPKをきっちり決めて追加点を挙げ、後半にもダメ押し点となる3点目を決めた。直近の公式戦3戦で6発と、まさに絶好調だ。
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