【VS川崎フロンターレ】5年ぶりの多摩川クラシコ勝利の裏にあった主将・森重の献身 「このチームなら乗り越えられる」
◇12日 J1第13節 FC東京 2-1 川崎フロンターレ(国立)
耳に飛び込んできた笛の音で、フッと体の力が抜けた。膝から崩れ落ち、なんとか両手でそれを支える。腹の底から湧き上がってきた喜びで、再び全身に力が蘇る。森重真人は強く拳を握って叫んでいた、5年ぶりの多摩川クラシコ勝利に――。
「勝てたことが何よりもうれしい。きょうは言葉にならない。悔しい思いをしてきたし、なんとかチームとして勝ちたかった。一週間、すごく悩んだし、みんなでもう一度戦うんだという気持ちを取り戻せたことが勝利につながった」
キャプテンは重責から逃げ出さなかった。大一番に向け、森重はこのチームがもう一度立ち上がるための方法をチームメートと模索し、正面から問題に向き合ってきた。
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