2023年01月12日 14時12分　
カテゴリ： ★無料記事 • お知らせ • ニュース • 特集・コラム

　沖縄・国頭キャンプ中のFC東京は12日、DF長友佑都との契約を更新したと発表した。長友は、この日の夜に沖縄入りし、翌13日からチームの練習に合流する予定となっている。

　サッカー人生の全てを懸けて挑んだワールドカップ（W杯）カタール大会で、目標の８強進出まであと一歩及ばなかった。

　その大会後、今後の去就については「カタールＷ杯で終わってもいいという意気込みでやってきた。先のことは全く考えていない。まずはゆっくり休みたい」と、白紙を強調してきた。

　だが、長友の情熱は尽きてはいなかった。昨年末に東京都の小池百合子知事を表敬訪問した際に、「まだ体がバリバリ動くので現役はやりたい」と、明言を避けてきた現役続行を表明。さらに、「日本代表は目指すことが大きなモチベーション。現役でいる以上はその場所を目指したい」と日本代表にも意欲を示した。

　そして、長友は、この日、クラブ公式サイトでサポーターへ熱いメッセージをこう送った。

『ワールドカップの戦いの最中、正直なところ未来については何も決めていませんでした。

大会を終えてしっかりと心と体を休ませて自分の人生を今後どうしていくのかをじっくりと考えました。

自分自身がどうしたいのかを問いかける中で、まだイメージ通り体も動くし、なによりサッカーに対する偉大なる情熱を再確認しました。

また、サッカーを続ける気持ちが固まるにつれて、やはり東京でどうしてもシャーレを掲げたいという熱い気持ちがあらためて湧いてきました。

夢は情熱から生まれる。

Jリーグを、そして東京を今一度盛り上げていき、日本サッカーをさらに発展させたい。

そのために、自分の力を全て出し切り、身を粉にして東京のために戦いたいと思います。

日本を青赤に染める。

青赤の魂 長友佑都』

　このブラボーな吉報には、アルベル・プッチ・オルトネダ監督も「我々にとっては偉大なサッカー選手であると同時に、人格者としても精神面でチームに与える影響が大きい。彼の存在は我々にとっても重要です」と言い、精神的支柱の契約更新を喜んだ。

　日本を青赤に染めるために、今年もJリーグをまたあの熱いプレーで盛り上げてくれるはずだ。

photo by Kenichi Arai