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Kick Back TOKYO 2022! 塚川孝輝の言葉に浮かんだ青赤の絆「ミツさんは常に一緒にトレーニングしていたし、常に僕の味方でいてくれた」

 

◆深く刺さったコメント

 

 2022年を振り返る中で、個人的に一番深いところに刺さったのは塚川孝輝が口にした言葉だった。

 

「ミツさんは常に一緒にトレーニングしていたし、常に僕の味方でいてくれた。何かあったときには、ミツさんに相談した。感謝してもしきれない」

 

 この『ミツさん』とはファジアーノ岡山と、川崎フロンターレで塚川が師事した戸田光洋コーチ。塚川は「居残りの個人練習にも自分が納得するまで嫌な顔一つせず、付き合ってくれた」と言い、こう続ける。

 

「どの選手からも愛されていたし、いつも選手はミツさんを取り合いになった」

 

 こうしたコメントを聞いたときに真っ先に浮かんだのが、長澤徹コーチ(現・京都サンガF.C.)と、戸田さんの関係だった。FC東京時代にコーチと選手として共に過ごした彼らは、まさに師弟と呼ぶにふさわしい関係だった。小平グラウンドに腰掛けて長時間話し込む姿や、テツさんが読んだという本を譲り受けた話。そういえば、塚川の『ミツさん』を『テツさん』に変えたコメントを戸田さんの口から何度も聞いた。

 

 そういうエピソードが、頭の中に浮かんだ。テツさんは2015年に岡山で監督に就任すると、立正大で指導者の道を歩み始めていた戸田さんをコーチとして呼び寄せた。そこで、かつてのテツさんが戸田さんにそうしたように選手たちと接していたという話を塚川の口から聞けて心がポッと暖まった。

 

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