FC東京とシンガポール代表がともに貴重な経験となる練習試合を実施。小倉勉監督は「ぼくらが口で言ったとしても、なかなか実際に体験してみないとわからない」【2024 練習試合 Report-1/試合経過部分無料公開】

撮影:後藤勝
10月8日、FC東京は小平グランドでシンガポール代表と45分×2本の練習試合をおこない、1本目は2-0、2本目も2-0で勝利を収めた。
ともにパスをつなぎながら前進するスタイルで攻め合い、真っ向からぶつかったが、1本目はシュート精度とゴール前の守備力の差が出て東京が2得点。19分にエヴェルトン ガウディーノが左上隅にシュートを決めて先制すると、34分には遠藤渓太が決めて点差を2点に拡げた。ゴールを守った児玉剛は9分に中央でのシュートを弾き、31分にはシンガポールの選手がスルーパスで背後に抜けたところに飛び出て足でクリア。こうした守護神の鋭い反応と安定感に加え、フィールドプレーヤーのゴール前での身体を張った守りもあり無失点だった。

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)
この日の東京は選手同士のコミュニケーションが活発。即席ながらチームとして非常によく機能していた。
2本目は両軍とも選手を大幅に入れ替えた。練習生が大半を占める東京が、1本目よりもグレードを上げてきたと思われるシンガポールに挑むかのような構図となり独特の緊張感が漂う45分間となったが、果敢に攻めて2得点。32分にセットプレー、41分にサイド攻撃から練習生が得点を挙げて勝利。若い選手たちにとって貴重な経験となった。
◆小倉勉監督「スタンダードを感じてもらう」

シンガポール代表の小倉勉監督。撮影:後藤勝
日常とは異なる環境で刺激を得ようとするシンガポールにとっても貴重な経験となった。たとえば、1本目はシンガポールの選手がよく倒れていた。一見、東京の選手のフィジカルに圧されてことが原因にようにも思えるが、シンガポールを率いる小倉勉監督は「ふだんは笛が鳴るところで鳴らない」と、ASEAN諸国以外での経験の乏しさから、ジャッジの基準が試合によって変わることに対する経験不足を挙げた。
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