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公式戦さながらの厳しさで臨んできたHonda FCに1失点で敗戦。FC東京のサブメンバー、若手はこれを貴重なレッスンと出来るか【試合経過部分と梶浦勇輝コメント一問目まで無料公開】

 

梶浦勇輝(撮影後藤)。


 FC東京は9月26日、JFLのHonda FCと45分×2本の練習試合をおこなった。開始早々の0分台、公式記録的に言えば1分に、東京は左サイドバックの岡崎慎が負傷でプレー続行不可能に。数分後、蓮川壮大が入って同数となるまで東京の最終ラインは3人になっていた。波乱の幕開けだった。
 
 東京の先発メンバーは児玉剛、中村拓海、大森理生、ブルーノ ウヴィニ、岡崎慎(→蓮川壮大)、梶浦勇輝、品田愛斗、練習生、練習生、紺野和也、練習生。トップ昇格を果たした2種登録3柱のうち梶浦のみがプレーし、90分間のフル出場だった。
 一方、Honda FCはゴールキーパーが楠本祐規、フィールドプレーヤーが川浪龍平、清水航輔、堀内颯人、八戸雄太、川畑隼人、岡崎優希、鈴木雄也、松本和樹、鈴木理久、児玉怜音といったレギュラー級中心の布陣だった。
 

激しい競り合いがつづいた(撮影後藤)。


 試合は互いに球際に厳しく切り替えがすばやいハードなものとなり、一触即発のピリッとした雰囲気が漂うなか、緊迫した攻防がつづく。ボールを動かしてくるHonda FCと受け止めてからのカウンターを狙う東京との戦いは拮抗し、1本目は0-0で終了した。ただし、Honda FCは32分の鈴木理久、37分の児玉怜音(ヘディング)と、二度の決定機があった。東京は児玉剛が弾いて難を逃れたが、Honda FCに主体的に攻められていることはたしかだった。
 
 スコアが動いたのは2本目の17分。この2本目から出場の原田開が左寄りのエリアから左足を一閃すると、シュートはゴール右に吸い込まれた。原田は3分後にも今度は右からパンチ力のあるシュートを放ち、存在感を漂わせていた。

ハーフタイム、Honda FCのサブメンバーとスタッフ(撮影後藤)。


Honda FCの楠本祐規(撮影後藤)。


 
 試合はこのまま0-1で終了。ハーフタイムにサブメンバーがボールを扱う様子を見ても締まった雰囲気で、王者の佇まいを感じさせるHonda FCの勝利で終わった。Honda FCのゴールキーパー楠本は試合中、最終ラインの選手に対して大きな声で一喝。その後もこんこんと理由を説き、「言うだけでいい」と、言葉による指示をおこなうよう促した。コミュニケーションがなければAもBも何もアクションを起こさないという事態になりうるところ、AがBに指示を出せばBが動きAがそれを注視することで状況をコントロール出来る。何も起こらないという事態を避けるためのコーチングだと思われるが、これを試合中に修正出来るのがHondaの強さなのだろう。
 JFLを代表するHonda FCが公式戦さながらの真剣さで臨んできたおかげで、東京の選手たちにはいい勉強になったはずだ。
 
◆試合後、梶浦勇輝を取材~抜粋
 

©F.C.TOKYO


──いま、ユースとトップでそれぞれどう軸足を置いて活動しているのか(後藤)。
 
 トップはこういう練習試合があるときに、ありがたく呼んでいただいています。練習はほぼユースなんですけど、たまにトップに来て。そこで毎回自分に何が求められているのかを確認して、それをユースに持ち帰って、というかたちです。コーチにはよく「レベルを落とすな」と言われていて。トップのレベルを維持していかないといけないということは、よく言われています。
 
──トップの練習試合で度々拝見しているが、ボールを引き出してパスを前につける、ボールを奪いに行くという、ボランチに求められることは出来ている。通用しそうだという感触はあるか(後藤)。

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