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野澤大志ブランドン、人間的な成長の重要性に気づいた2024年。「以前の自分はそれをわからなかった」と、キーパーひとりで3人分の存在感を発揮する決意【2024 おかえりU-23日本代表】

 

撮影:後藤勝


 野澤大志ブランドンが二度目の長旅から帰ってきた。昨年、唐突に2024年元日のタイ代表戦に臨む日本代表へと選出された野澤は、その後、FC東京のキャンプに参加することなくAFC アジアカップ カタール 2023遠征へ。体調不良もありベンチ入りはグループステージ第1節ベトナム代表戦の1試合に留まったが、1カ月ほどA代表で過ごした経験は貴重なものとなった。
 
◆柔和な笑みがこぼれる大志
 
 J1が開幕してしばらくの間はキャンプ期間中からポジションを掴んでいた波多野豪が先発していたが、第5節川崎フロンターレ戦でその波多野がレッドカードを提示され退場すると、後半30分からスクランブル出場。その後、国立競技場での第6節浦和レッズ戦と第7節鹿島アントラーズ戦の連勝に貢献し、AFC U23アジアカップへと旅立った。
 
 U-23日本代表では6試合中5試合でベンチに入り、グループステージ第3節韓国代表戦に出場。日本の優勝とパリ五輪出場権獲得という結果を手に入れた。1月から2月にかけてのA代表の遠征と同様、約1カ月の長旅。小平にいる時間よりも日の丸をつけている時間のほうが長い1/3年だった。
 
 代表での手応えと、東京でサッカーをすることの喜びと、おそらく両方から来るものなのだろう、野澤の表情には自然な笑みが浮かんでいた。
 
「1月もカタールにいて、4月もカタール。小平に戻ってくると落ち着きがありますね」
 

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