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波多野豪、武者修行の成果を見せるスーパーな出来。すべての要素に於いて一段階パワーアップ【2024 宮崎キャンプ/練習試合】

 

Photo by HIROTO TANIYAMA(撮影:谷山央人)


 野澤大志ブランドンが日本代表招集のため不在となっている冬のキャンプで、まず練習試合FC琉球戦では児玉剛がシュアーなポジショニングで体格のハンデを感じさせないパフォーマンスを発揮したが、キャンプ最後の対外試合では出遅れていた波多野豪が一年前とは大きく異なる姿を見せた。FC東京のファンも関係者も、期限付き移籍をしていた長崎の方向に一礼しなければいけないのではないか──そう思わせるような、日本代表選手やJ1レベルの外国籍選手に勝るとも劣らないスーパーな出来だった。
 
◆一瞬のパワーがすごく出ている
 
 広島に攻め込まれても、シュートやクロスのことごとくを防ぐ。反射神経の鋭さ、身のこなしのすばやさは身長198cmとは思えないほど。パワーもスピードもスケールアップしていた。実際、長崎時代のフィジカルトレーニングによってバルクアップに成功しているようで、俊敏性も向上している。そしてどこに出るのか、出ないのか、あるいは弾くのか、キャッチするのか。その判断が正確だった。キックの質も申し分なし。波多野豪ひとりいれば足りる。そう思わせる選手になっていた。
 

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