2024年の戦い方【Tokyo Pondering #01】

攻撃のタクトを握っている原川力。撮影:後藤勝
2023シーズンのFC東京は夏の移籍市場で白井康介と原川力を獲得した。7月に加わったこのふたりが東京に変化をもたらすのではないか──そういう期待もあったかもしれない。しかし監督が交代したあとの東京は、ルヴァンカップグループステージ最終節で京都サンガF.C.に勝った勢いを維持して名古屋グランパスと柏レイソルを下したまではよかったが、以後はどういう戦い方を志向するのかがはっきりせず、白井と原川も持ち味を発揮するには至らなかった。
◆新しい監督や選手が来たから、というわけではない変化
ピーター クラモフスキー監督はシーズンの終わりが近づいた頃、メディアに向かってまず守備を整備する必要があったと強調。失点数が少なくなったことを訴えた。確かにシーズン前半戦17試合で喫した28失点に比べると後半戦は18失点と、2/3に減少している。ただその数字を提示されたところで、それが期待感につながるものであったとは言い難い。

ビルドアップは改善されるのか。撮影:後藤勝
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