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当たって砕けた! 東京完敗の背景に「入れ替わったリスペクトの矢印」【ショート速報/J1第19節~第34回多摩川クラシコ「FC東京vs.川崎フロンターレ」第1報】

 
 7月14日、FC東京は味の素スタジアムでJ1第19節に臨み、川崎フロンターレと対戦。0-3の完敗を喫した。前半20分の左コーナーキックでは、ぽっかり空いたファーサイドを攻略され、小林悠にヘディングシュートを決められて先制を許した。
 0-1で折り返した後半45分間には反撃に転じるどころか、東京はシュート0本。強度の高い川崎に押し込まれ、力負け。後半9分にはワンタッチでつなぐ華麗な追加点を与え、24分にもダメ押し点を奪われ、完封で敗れた。
 川崎が未消化分の試合に勝ったとしてもまだ勝点が離れているため首位の確定している東京は、残りのリーグ戦に向けて切り替えていくことになるが、衝撃的な黒星であったことは確か。この試合から得られるもの、不足がはっきりしたものを、今後のチームづくりに活かしていく必要がある。
 
◆プランBはない
 
 明暗がくっきりと分かれた要因は、東京が“対川崎用”の戦いをしなかったこと、この一点に尽きる。
 川崎は両サイドハーフとサイドバックの配置を変えてきた。そして中村憲剛をトップ下に置き、中盤を厚く。サイドハーフも中に入ってくるので、必ず数的優位ができる。そしてドイスボランチには戦える選手として下田北斗と田中碧。メンバー選考だけでなく、奪い方、運び方、点の獲り方に至るまで現在の東京を分析し、対策してきた結果があの3ゴールだった。そして彼らが強度を高めたプレーで上回り、東京に何もさせなかった。
 
 対する東京は先発メンバーがベストメンバーであり、

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