「試合ができるのは絶対大事なこと。むだにはしたくない」ステップアップを諦めない平川怜、J3で戦う覚悟を示す【小平~J3第21節Preview】

紅白戦ではトップチームのメンバーと対峙する。己の力を示しつづけるしかない。
J1前半戦の15試合を8勝3敗4分と勝ち越していたFC東京が中断期間明けから4勝4敗1分と大減速した原因のひとつに、主力選手の負傷離脱があることはまちがいない。キャンプが終わり、小平に戻ってきてから永井謙佑が不在となり、天皇杯3回戦とJ1第16節を欠場。戻ってきたかと思うと入れ替わるように橋本拳人と田邉草民がいなくなった。J1第24節vs.湘南ベルマーレ戦では、一時的にとはいえチャン ヒョンスまでもがメンバー表から名前を消した。
ただ、言い換えれば、この期間は移籍加入のリンス、丹羽大輝、そして若手の選手がポジションを掴む絶好の機会でもあった。
しかしJ3に出場している選手のうち、既に太田宏介とのローテーションで何度もトップの試合で起用されている小川諒也、あるいはU-21日本代表で留守をしている岡崎慎につづき、トップを狙う最右翼と目されていた品田愛斗と平川怜は、天皇杯4回戦では先発出場を果たしたものの、J1での出場時間はそれぞれ6分と4分(+アディショナルタイム)に留まった。
特に平川は昨シーズン末の負傷で今シーズンの序盤はプレーできず、ルヴァンカップにまったく絡んでいないため、トップでの試合経験が不足している。もし彼を戦力化するならもっと機会を与えたいところだが、9月2日のJ1第25節では、コンディション次第でヒョンスと橋本を使っていく意向を長谷川健太監督が示している。
こうなると再びJ3で結果を残していくしかないが、FC東京U-23は5月26日のJ3第8節(順延分)でガンバ大阪U-23に勝って以降、白星がない。いかに週末のみの臨時選抜チームとはいえ、この状態では個人のアピールも難しいだろう。
J3第20節のvs.ザスパクサツ群馬戦ではそれまで使っていなかった3-4-3を採用。ポジションによっては特長が出やすくなり、可能性を示した選手もいるが、平川はチームの舵取りに追われ、バランスをとるのが精一杯で、個の力を発揮するにはいたらなかった。
平川は現在、
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