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アグレッシヴさを欠いたFC東京U-23、覚醒遅く連敗~リッピ ヴェローゾ、原大智、木村誠二、バングーナガンデ佳史扶【J3第2節】

J3第2節vs.Y.S.C.C.横浜戦のスターティングメンバー。

J3初先発となったバングーナガンデ佳史扶。

厳しい言葉も出た安間貴義FC東京U-23監督。

3月16日、FC東京U-23はニッパツ三ツ沢球技場でY.S.C.C.横浜と対戦するJ3第2節に臨み、3-1で敗れた。序盤から動きが重い東京は前半2分、スローインからの保持に成功したY.S.C.C.に長いボールを蹴られると、フォワードの北脇健慈に走り込まれ、波多野豪と1対1にされ、あっさりと先制点を許した。ディフェンスふたりのあいだを抜けられ、応対した東京の動きも鈍かった。さらに17分には、一度は波多野が北脇のシュートを弾いてコーナーキックに逃れたものの、そのショートコーナーからのクロスをクリアしそこなったところに宗近慧に入られて2点めを奪われた。ファーストハーフの途中から試合はやや落ち着き、東京も終盤が近づくにつれて攻勢の時間を増やしたが時既に遅く、3-1で敗れた。東京は前半39分に吉本一謙がヘディングシュートを枠に飛ばしたがディフェンスに足でクリアされ、後半19分にクリアボールを豪快にダイレクトで叩き込まれてスコアは3-0となった。アディショナルタイムにリッピ ヴェローゾのフリーキックが攻守双方に触れず結果的に直接決まり1点を返したが、反撃するには残り時間が少なかった。

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試合後の共同記者会見で木村誠二の試合中の成長に触れた安間貴義監督だったが、さすがに問題点を指摘せざるをえなかったようで、つづく言葉は「グループとして見たとき、いつも後半“できる”と思ったときにはゲームが決まっていて、勝ち星を落としてしまっている。プロの世界ではそれは通じないということを学んでいかなくてはいけないと(選手たちに)伝えました」だった。
これを受けて「ほんとうはアグレッシヴな姿勢を立ち上がりから出していきたいと思っているのか」と訊ねると、こう答えられた。
「出していきたい、ではなく、出していかないといけない、と思っています。ハーフタイムに、うしろで廻しているだけのサッカーについて『あれは巧いのではなく怯えているだけだ』と話をしました」
スイッチを入れるというテーマで仕掛けのパスを通すという目標があったが、終盤を除けばほぼ消極的なプレーに終始した。2016年にFC東京U-23を指揮していた安間監督は常々「相手の最終ラインに仕掛けつづける」と語っていた。この日も「積極的に最終ラインを相手にするようなサッカーをウチは求めている」と言った。それが現状ではできていない。昨年終盤、相手陣内に進入し積極的に襲いかかるサッカーで観衆を魅了した好調時の姿は、金曜日の三ツ沢にはなかった。
構造上、

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