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【第6報】Review◆「チーム東京」の覚醒を予感させる再開後の2勝め/J1 2nd 第7節 FC東京vs. ガンバ大阪(2015/08/17)

Review◆「チーム東京」の覚醒を予感させる再開後の2勝め/J1 2nd 第7節 FC東京vs. ガンバ大阪

試合後、大金直樹社長に挨拶をする機会があった。ガンバ大阪に対して後半開始直後の失点した時間帯を除けば一歩も譲らない勝利。FC東京はほんとうに強くなったのではないか、と賛辞を送ると、大金社長は「まだまだ」と気を引き締めながら、しかし敵将の長谷川健太監督じきじきに評価された旨を教えてくれた。
「いまはけが人が多く出ていますが、それがよい方向にまわっているようです」
この大金社長の言葉がすべてをあらわしている。誰かが移籍で離脱し、故障者が出て新たな選手が入る度、その選手が活躍する。権田修一も太田宏介もカニーニも梶山陽平も武藤嘉紀もエドゥーも平山相太もいないスターティングメンバー。対ガンバ戦のピッチで中軸となっていたのは、開幕前の対アビスパ福岡戦と平行しておこなわれた練習試合対福岡大学戦に先発していた榎本達也、丸山祐市、松田陸、高橋秀人らだ。太田のクロスを平山に当てていた昨夏のサッカー、武藤を突撃させていたことし前半のサッカーとは異なる、チーム戦術に殉じ、そのなかで各自の特長を活かすサッカーが、東京を勝利に向けて衝き動かしている。

前節、対ヴァンフォーレ甲府戦のあと、殊勲の高橋秀人が「ターゲットの(前田)遼一さんを相手は警戒してくるので、その次のセカンドボールをどう拾うか、ヨネ(米本拓司)とニュウさんと試合前から話し合っていました」と語ったことを憶えているだろうか? 

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