「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

初連勝、初零封。取り戻した「粘りの栃木」色濃く。【J2第4節 横浜FC戦 レビュー】(24.3.17)

2024明治安田生命J2リーグ第4節

2024年3月16日14時キックオフ カンセキスタジアムとちぎ

入場者数 4,475

栃木SC 1-0 横浜FC

(前半1-0、後半0-0)

得点者:35分 小堀空(栃木)
気温 17.6℃
湿度 24%
ピッチ 良

<スターティングメンバー>

GK 27 丹野 研太
DF 17 藤谷 匠
DF 2 平松 航
DF 33 ラファエル
MF 24 神戸 康輔
MF 7 石田 凌太郎
MF 38 小堀 空
MF 19 大島 康樹
MF 6 大森 渚生
FW 15 奥田 晃也
FW 29 矢野 貴章
控えメンバー
GK 1 川田 修平
DF 40 高嶋 修也
MF 10 森 俊貴
MF 14 土肥 航大
MF 22 青島 太一
FW 32 宮崎 鴻
FW 42 南野 遥海

55分 矢野→宮崎
84分 奥田→南野

 

▼流れを引き戻し、かつウィークを突く

粘守栃木だった。粘り強く守って、挙句、ラファエルが、大森渚生が、石田凌太郎が、ガッツポーズである。久しぶりに見た。これだ。

「開幕で3失点して、連敗して、まず守備陣として責任を感じていたので、後ろの3枚とウイングバックが中心になってやっていかないといけないと思っています。負けたことで学べたこともあったし、練習の中で要求し合っていることがピッチ上で表現できているのだと思います」(石田)

3CBの両脇は相手シャドーにチャレンジに行くのだから、どうしたってDFラインにギャップは生まれるが、ギャップを埋めるべく両ウイングバックの絞りとタイトな守備に魂がこもっていた。この試合は両ウイングバックの石田、大森がMOMだろう。甲乙つけがたい。

 

序盤はプレスが空転した。相手ボランチのケアが曖昧になるなか、相手左サイドのCB福森を起点にワンタッチでプレスを掻い潜られたシーン。あるいは、栃木が前掛かりに捕まえに行った背後、アンカー神戸康輔の背後のスペースに顔を出すCF櫻川ソロモンにつけられて、そこから前進を許した。

前進は許しても、まず中を固め、自陣ゴール前からボールを掻き出す守備で凌いでいく。これが最低限あれば大丈夫という守備だ。

 

整理されたのは15分が過ぎたころ。田中監督のコメントにもあるとおり。

(残り 3886文字/全文: 4807文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ