「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

直近2戦をタフにフルタイム出場した石田凌太郎「成長するためにここに来た。ラストの1試合まで走り切りたい」【凌太郎ギアチェンジ】(23.9.6)

現在2試合連続スタメン、2試合連続フルタイム出場。夏に加入した石田凌太郎が徐々に存在感を強めてきた。改めて直近の2試合を振り返ってもらった。

(※今週の練習は非公開となり、練習レポートはありません)

 

▼勝つためにがむしゃら

――2試合前の水戸戦(△2-2)の最後の時間帯について改めて聞きたいのですが、76分に2失点目を喫したあとに追いかけている時間帯でした。石田選手が仕掛けからCKを奪い取る度にサポーターを煽るようなアクションを見せていました。どういう感覚だったのでしょう?

「スタジアム自体が静かになってしまっていると感じていたときでした。僕自身、ダービーの肌感覚を知らない中でチームメイトからダービーに懸ける思いが伝わっていたし、下位同士の直接対決でもあったので、絶対に負けてはいけないと思っていたんです。その中でああいう行為でした」

――煽って、煽って、自分も煽る。

「そうです。煽ることで自分で自分を奮い立たせる。チームの雰囲気が良くなれば自分も乗っていけるし、まずはサポーターからだなと」

――そういうのは以前からですか?

「というより、自分のプレーが悪いときに煽ってもサポーターの皆さんには響かないと思うし、あのときは初スタメンで、自分として納得いくプレーはできていなかったのですが、あの時間帯は勝つためだけにがむしゃらにやっていました」

――煽って、乗って、最後のシーンでは石田選手がクロスをねじ込んで、返って来たボールにもう一度プレスを掛けて、奪って、また縦に抜けていって、ペナルティキックをもらいました。気持ちが前へ行っている印象でした。

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