「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

離脱した根本凌にかけられた言葉【トピックス】(23.9.7)

▼栃木に来てよかった

前節藤枝戦(〇2-0)の試合後、宮崎鴻は前十字靭帯断裂で離脱した同い年のFW根本凌について語っている。

「(根本)凌にはケガしたその日に『頼むぞ』と言われていたんです。彼が一番悔しいと思うし、そんな状況でライバルに向けて言葉を掛けられる、彼の人間性のすばらしさもあるし、彼の思いに応えたかった。ゴールを決めたかったし、勝利という形で届けることはできましたが、やっぱり自分はゴールという形で彼にエールを送ることができたらと思っています」

大森渚生は、宮崎や神戸康輔とともに藤枝戦後、根本のユニフォームを着て、背番号37を誇示するようにしながら場内を一周した。

「オペをしたら(レンタル元の)湘南に帰ってしまうと聞いているので、僕らは今日(藤枝戦当日)、そういう思いを持って臨んだつもりです。内容としては納得できないですけど、結果にはかなり拘って入った試合だったので、勝ちを届けて送り出すじゃないですけど、凌も悔しい思いをしていると思うし、栃木は大丈夫だと感じさせるようなゲームにはなったので良かったと思います」

 

根本本人は、前節藤枝戦の試合後、自分の足でしっかりとゴール裏の前まで歩みを進め、そこでサポーターからトラメガを渡されると「申し訳ない気持ちと、悔しい気持ちです」「でも一日でも早く、元気な姿を見せられるように頑張ります」などと、笑顔を交えながら声援に応えた。変わらず好青年のそれだった。

 

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