「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

今季のMVP矢野貴章が振り返る「これはヤバいな」と思った時期とその後のチームの団結。【今季振り返りインタビュー+α】(22.11.26)

今季は36試合に出場し、7ゴール。シーズン開幕後はベンチスタートが続いたが、7節水戸戦(○1-0)で初スタメン、初ゴールを記録すると、その後はセンタフォワードやシャドーとしてポジションを維持し続けた。走力、運動量、屈強さ、タフさ。38歳を迎えた今季も矢野は矢野たるゆえんを示した。結果、シーズン後の当サイトのMVP投票では在籍3年目で初受賞。安定感の鉄人・矢野である。本人に今季を振り返ってもらった。(インタビューは11月16日)

 

▼二桁ゴールへの執着はあった

――シーズンが終わったあとのファン・サポーターのMVP投票では矢野選手がMVPに選ばれました。

「それは嬉しいですし、ありがたいです」

――矢野選手は今年で栃木在籍3年目ですが、毎年のMVP投票で必ず上位でした。毎年安定してパフォーマンスを発揮するのは難しいと思いますが、今年も例年どおり安定してパフォーマンスを発揮できたという充実感はありますか?

「そうですね。監督が変わり、サッカーも変わり、適応しないといけないし、試合に絡まないといけない中、試合に出続け、コンディションを維持しながら1年間できたことは良かったと思いますね」

――36試合出場(2365分出場)、7ゴールという数字について感想は。

「やっぱり、もう少し得点が獲りたかったという気持ちはあります」

――最後の最後はケガで離脱していましたが、数字は最後まで求めていた?

「試合数がだんだん少なくなってくると焦りも出てくるし、数字について思いが強くなっていった、というのはありますね」

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