「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

非常にソリッドな愛媛の一体感の上を越えていけ。連勝し勢いに乗るチャンスはここだ。【J2第5節 愛媛FC戦 プレビュー&コラム】(21.3.27)

前節、強者山形に対して待望の今季初勝利をあげた栃木。次節ホームでは是が非でも連勝を飾りたいが、迎え撃つは難敵愛媛。現在最下位ながら内容のあるゲームをしており、必死さは伝わる。厳しい戦いは必至だが、勢いに乗るには勝ちが求められる。栃木対愛媛の第5節は28日14時からカンセキスタジアムとちぎでキックオフを迎える。

 

▼ソリッドな愛媛にどう対抗するか

愛媛は今季監督が交代し、スタイルを変えている。昨季までは3バックをベースにポジショナルなサッカーを志向したが、今季は4-4-2のオーソドックスな構えからハイプレスを仕掛けてくるのが基本路線。相手ボールをサイドに導き、奪った瞬間に一気に前線へゴー。軸とするのはソリッドな守備と速い攻め。その意味で栃木と似ている。もちろん昨季の主軸が多数残っているので繋げるときは繋ぐのだが、チームの基軸はそこにない。

感心するのは、昨季在籍したメンバーが大半だというのに、チームの狙いが別物に変わろうとも一体感を持って全員で愚直にやり切ろうとしている点だ。非常にまとまりがあり、ソリッド。今季はかつて愛媛に所属したFW近藤貴司やDF浦田延尚、DF内田健太らが戻ってきたので、愛媛としてチームの”濃度”が上がっており、チーム一丸でJ2を戦い抜こうとする気概は伝わる。間違いなく厄介な相手だ。

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