「栃木フットボールマガジン」鈴木康浩

ポイントは攻撃に注ぐパワー、そしてリスタート。悪しき流れを「強気」で食い止めよ。【J2第21節 FC町田ゼルビア戦 プレビュー&コラム】(21.7.2)

前節は東京ヴェルディに逆転負け。栃木は勝点20のまま、順位も16位のままだが、降格圏との勝点差はじりじりと縮まっている。正念場だ。次なる相手はFC町田ゼルビア。2連勝で5位につける強敵だが、こういう状況だからこそ強気で立ち向かいたい一戦だ。21節栃木対町田は栃木県グリーンスタジアムにて18時にキックオフを迎える。

 

PICK UP 畑潤基に続くのは誰か?

 

▼守備は受け身ではなく、前へ

今週はオビと黒﨑の加入フィーバーに沸いている。週中のトレーニングを覗いても、新たなパワーが入ったからか、ポジション争いへの危機感からか、先週よりもいくぶん活気がある印象を受けた。

しかし、栃木はまだ何も手にしていない。

現実は5戦勝ちなし、2連敗、勝点は20で足踏み状態。ここで悪しき流れを食い止めなければならない正念場である。

前節東京ヴェルディ戦は畑潤基の豪快ミドルで先制したが、後半に2失点して逆転負け。試合内容と結果を受けて田坂監督は「2点目、3点目が奪えなかったことを修正したい」と言った。2失点を喫した守備面以上に、攻撃面の改善に力点を置くスタンスである。

ヴェルディ戦は押し込まれる時間が長くなった。ビハインドになってからようやく前に出て行ったが、果たしてあれでいいのか、という疑問符がつく内容ではあった。

あれだけ後ろに下がってしまえば守り倒すのは難しい。一方で、攻撃に転じたときの精度が低いので最後までやり切れずにボールを失い、再び守備に追われる悪循環に陥っていた。

現状について田坂監督は「ここ数試合は、前線は前線、後ろは後ろ、となってしまっている」とも指摘する。前で時間を作れず、両サイドのサポートも乏しい。一言でいえば、奪ったあとのダイナミックな攻撃がなかなか見えてこない。

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