【特別企画】【対談】『ベスト・バディ』深澤大輝 × 谷口栄斗(23.10.26)
『ベスト・バディ』深澤大輝 × 谷口栄斗
東京ヴェルディの最終ラインを支える、深澤大輝と谷口栄斗。ともにアカデミー育ちで、苦楽をともにしてきた間柄だ。
しびれる戦いの渦中に身を置き、ふたりは何を思うのか。宿願のJ1昇格に向けてラストスパートをかけるべく、SBG特別企画をお届けしよう。[収録日:10月12日]
■ずっと憧れの存在だった
――先日のオフ、ふたりで東京Vユースの試合(8日、プリンスリーグ関東 第15節 鹿島アントラーズユース戦 2‐2△)を観戦していましたね。
DF2 深澤大輝(以下、深澤)「いまの僕に3日間のオフは長すぎるので、初日の8日はトレーニングをしていました。午後にユースの公式戦があると知っていて、栄斗と昼メシを食べたあと一緒に観ようかと」
DF3 谷口栄斗(以下、谷口)「ユースの試合をちゃんと観たのは初めて。1、2年生ががんばってて、勢いを感じましたね。一人ひとりが巧くて、もうちょっとコンビネーションを出せれば、さらに面白いサッカーをしそうな気がします」
深澤「おれらの頃のほうが、つなぎにこだわっていたところはあったかもしれないです。(2点リードした)前半の戦いぶりを観て、強いんだなと思わされ、(同点に追いつかれた)後半のゲーム展開はヴェルディユースっぽさというか、自分たちも経験したなと昔を思い出しました」
――深澤選手が98年生まれで、谷口選手が99年生まれ。東京Vジュニアに入ったのが……。
深澤「僕は小4から」
谷口「その1年後、自分も小4から入りました」
深澤「(森田)晃樹が栄斗と同じ年に入っているよね。あいつは小3からだから。そのとき僕は小5」
――なるほど。森田選手と同い年の綱島悠斗選手も小3からですね。最初から仲よくしていたんですか?
深澤「いや、ジュニアの頃はそんなに」
谷口「大輝とは路線が違ったし」
深澤「帰りが同じ方向だと、一緒にいる時間が長くなる。僕が南武線で」
谷口「自分は小田急線」
深澤「上の代の練習には飛び級で参加してたよね。大森渚生(栃木SC)や福元友哉(ファジアーノ岡山)と一緒に。ジュニアユースに上がって、中3の夏、クラブユース選手権に栄斗が帯同していたのは憶えてる」
谷口「でも、試合には出てない」
深澤「そのとき特別仲がよかったかといえばそうでもない。やっぱ、ユースになってからか」
谷口「自分にとっては、小学生の頃から憧れの存在というか」
深澤「うそつくなよ」
谷口「けっこうガチで。ひとつ上の代が強くて、そのうえヴェルディらしさが濃いチームだったから。スタッフもヴェルディっぽくて、よく泣かされてた」
深澤「ジュニアの頃の長田さん(道泰/FCトッカーノU-15監督)やゴッツイさん(大嶋康二/DURO調布 SOCCER CLUB代表)とかね」
谷口「だから、憧れてはいた。ずっと」
深澤「マジっすか……」
谷口「けど、いまはそんなに」
深澤「おい」
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