【この人を見よ!】vol.49 ノーリミットの才能 ~FW29 河村慶人~(22.10.13)
絶え間なくスプリントを繰り出して攻撃を牽引し、オフ・ザ・ボールの局面ではプレスの先陣を切って守備のスイッチを入れる。今季、日本体育大から加入した河村慶人は「馬のように走る」との評判だったが、そんじょそこらの頑張り屋さんではないと途中から認識を改めた。
ここまで26試合2得点+3アシスト。類まれな走力と精神力を武器にルーキーイヤーから前線の主軸を担うまでに成長し、城福サッカーを象徴するプレーヤーのひとりとなっている。
■勝つために必要ならば、やり続ける
東京ヴェルディのリスタートから端を発した、いわてグルージャ盛岡のカウンターアタック。78分、スピードを特長とする色摩雄貴が一気に縦に抜けだした。
東京Vが追加点を奪い、2点差とした直後だった。猛然と追走するのは河村慶人だ。スタートからピッチに立つ河村に対し、色摩は投入されたばかりでフレッシュな状態である。
相手はドリブルのコースを内側に取って前に入ろうとしたが、河村がぐんとスピードを上げてそれを許さない。並走に持ち込み、ペナルティエリアの手前でもつれて倒れた。佐藤誠和主審は河村にイエローカードを出し、岩手に直接フリーキックが与えられる。
東京Vは最後まで岩手の反撃を封じ、第40節を2‐0の勝利。4連勝とし、プレーオフ出場への望みをつないだ。
河村はプロ初の警告を受けた場面を振り返り、「相手のカウンターを受けて、戻り切ることができた。悪くないイエローのもらい方だったと思います」と、すっきりした笑顔を見せた。
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