「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】J2-4[A] ザスパクサツ群馬戦『無敗街道は続く』(22.3.14)

2022年3月13日(日)
J2第4節 ザスパクサツ群馬 vs 東京ヴェルディ
14:03キックオフ 正田醤油スタジアム群馬
[入場者数]2,574人 [天候]晴、無風、気温19.5℃、湿度30%

群馬 0‐1 東京V
前半:0‐0
後半:0‐1
[得点]
0‐1 山本理仁(80分)Aバスケス・バイロン1
※A=アシスト、及び今季の通算数。東京Vのみカウント。

●東京Vスターティングメンバー
GK31 高木和徹
DF16 山越康平(58分 加藤蓮)
DF15 馬場晴也
DF23 谷口栄斗
MF14 石浦大雅(75分 阿野)
MF6   山本理仁
MF4   梶川諒太
MF2   深澤大輝
FW19 小池純輝(75分 V・バイロン)
FW27 佐藤凌我(75分 杉本)
FW10 新井瑞希(88分 河村)
(ベンチメンバー:GK21長沢祐弥。DF26加藤蓮。MF17加藤弘堅、18バスケス・バイロン、20阿野真拓。FW9杉本竜士、河村慶人)

監督 堀孝史

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■山本理仁、値千金の今季初ゴール!

右サイドでフリーとなった山本理仁がドリブルでボールを運ぶ。追走する天笠泰輝の前に入ってボックスに侵入。そのまま左足を振り抜き、シュートは畑尾大翔と櫛引政敏のふたりの股の間をきれいに通ってゴールに到達した。

80分、東京ヴェルディがついに先制。今季無失点を続けていたザスパクサツ群馬のゴールを陥落せしめた。

「正直、(股抜きは)狙ってなかった。うまいところを抜けてくれてよかったです。(バスケス・)バイロンが相手を引きつけてパスを出してくれて、最初は右足でクロスを上げようと中を見たら、自分がフリーだった。運んで運んで、シュートが少なかったのでここは一度打ってみよう、と」(山本)

堀孝史監督の采配の妙が引き出した得点でもある。

75分、東京Vは3枚替え。佐藤凌我、小池純輝、石浦大雅を下げ、杉本竜士、V・バイロン、阿野真拓をピッチに送り込んだ。

これにより、前線は杉本竜士をトップに、右のワイドがV・バイロンで左は新井瑞希のまま。それだけ確認できれば充分と、僕はピッチを見ずに山本をアンカーのまま、インサイドハーフの右に阿野、左に梶川とノートに書いた。

トレーニングを見ている人間なら十中八九はそう考える。ところが、これが間違っていた。中盤の底に梶川、山本は1列上がって中盤の右、阿野が左に入っている。

「ひとつは選手の疲労面の考慮。あとは自分たちが攻撃を始める際、ボールを出していくところはそれほどストレスがないと感じていたので、その仕事をカジにやってもらい、理仁には(ゴールに近い)最後のところで仕事をやってもらえればという考えで変更しました」(堀監督)

群馬にとっての失点シーン、大槻毅監督は「守備の対応ミス」と断じる。だが、群馬のエラーを引き起こしたのは、位置取りを下げたV・バイロンのむだのない2タッチと、空いたスペースを見逃さずに使った山本理仁の好判断によるものだ。

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