「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【トピックス】検証ルポ『2018シーズン 緑の轍』第三章 独白(18.12.25)

リーグ戦、全試合スタメン出場の奈良輪雄太。両サイドをこなし、常に持てる力を出し切るプレーでチームを支えた。

リーグ戦、全試合スタメン出場の奈良輪雄太。両サイドをこなし、常に持てる力を出し切るプレーでチームを支えた。

第三章 独白

■最初から最後まで11人に選ばれ続けた

J2最終節の結果、東京ヴェルディは6位で2年連続J1参入プレーオフの出場権を獲得。一方、2位以上の自動昇格枠からは大きく引き離された。

今季、1位の松本山雅FCとは1勝1敗、2位の大分トリニータとは2引き分けと直接対決の戦績はまったくの互角である。だが、差は間違いなくあった。全42節、ホーム&アウェーのリーグ戦の結果にまぎれはない。両チームとの隔たりはどこで、どのように生じたのか。

2017シーズン、奈良輪雄太は湘南ベルマーレで25試合1得点をマークし、3年ぶり2回目のJ2優勝に貢献している。そのままチームに残ってJ1に挑む選択肢もあったが、東京Vからのオファーを受けて移籍を決断した。

「マリノスのユース、筑波大とずっとプロを目標に掲げ、常に上を目指してきた自分にとって簡単な決断ではなかったです。さらなる成長を求め、大きな覚悟を持ってここにきました。湘南で対戦したときの印象は攻撃色の強いチームだと感じていたので、練習もそこに比重を傾けているのかと考えていたんですが、実際に中に入ってみると違いましたね」

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