【マッチレポート】J2-30[A] ジェフユナイテッド千葉戦『左足を信じた』(18.8.26)
2018年8月25日(土)
J2第30節 ジェフユナイテッド千葉 vs 東京ヴェルディ
18:03キックオフ フクダ電子アリーナ
[入場者数]11,287人 [天候]晴、弱風、気温29.6℃、湿度74%
千葉 2‐3 東京V
前半:1‐2
後半:1‐1
[得点]
1‐0 下平匠(10分)
1‐1 佐藤優平(28分)
1‐2 奈良輪雄太(38分)
1‐3 藤本寛也(72分)
2‐3 矢田旭(81分)
●東京Vスターティングメンバー
GK21 上福元直人
DF23 田村直也
DF3 井林章
DF5 平智広
DF24 奈良輪雄太
MF8 内田達也
MF16 佐藤優平(61分 李)
MF38 梶川諒太
FW35 藤本寛也
FW6 泉澤仁(77分 アラン)
FW9 ドウグラス・ヴィエイラ(83分 林陵平)
(ベンチメンバー:GK1柴崎貴広。DF2若狭大志、4香川勇気。MF17李栄直、20井上潮音。FW7アラン・ピニェイロ、11林陵平)
監督 ロティーナ
■あのポジションを取れたのが8割
苦しい立ち上がりだった。ジェフユナイテッド千葉の強い圧力をまともに受け、ボールをつながせてもらえない。ビルドアップを助けるために落ちてきた梶川諒太には、佐藤勇人が必ず張りついてきた。
10分、主導権を握る千葉が先制点をものにする。左サイドから為田大貴がふわっとしたクロスを上げ、195センチの指宿洋史が空中戦をラクに競り勝って頭で折り返す。井林章はサイドに逃げようとしたが、ヘディングのクリアが短く、詰めてきた下平匠にシュートを叩き込まれた。
そりゃそうだよな、と妙な納得感があった。ここ、フクダ電子アリーナで東京ヴェルディは勝利を挙げたことがない。すんなり勝てるとは考えていなかった。
東京Vのピンチは続く。14分、千葉はラリベイが前線にポイントをつくり、左のオープンスペースに展開。為田のドリブルシュートは平智広の身体に当たりバーの上を越える。オウンゴールもあり得た危険なシーンだった。23分、指宿の放った山なりのヘディングシュートは枠の外。ラリベイと指宿の2トップ、右の船山貴之と左の為田、攻撃力の高い前線の4枚を抑えるのに東京Vが悪戦苦闘していた時間である。
東京Vの反撃は左サイドから。28分、奈良輪雄太が泉澤仁とのワンツーで抜け出し、センタリング。佐藤優平がドンピシャのタイミングで頭から飛び込み、ゴールネットを揺らす。
「相手が後ろ向きのディフェンスになり、走り込みやすい形になった。ハムが(一部で通じる奈良輪の愛称)、いやナラくんがいいボールを入れてくれました」(佐藤)
ボールロストが多かった序盤、佐藤は自分が下がって組み立てに参加したいとベンチに進言している。だが、返ってきたのはポジションを守ってくれとの指示。結果、攻撃に転じたとき、点の取れる位置にいたことがゴールを生んだ。
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