「スタンド・バイ・グリーン」海江田哲朗

【マッチレポート】天皇杯-2 カターレ富山戦『なんだかんだでリヨンジ』(18.6.7)

『すでに勝利を確信』2018.6.6

『勝利を知っていた顔』2018.6.6

2018年6月6日(水)
天皇杯JFA第98回全日本サッカー選手権大会2回戦
 東京ヴェルディ vs カターレ富山
19:00キックオフ 味の素フィールド西が丘
[入場者数]790人 [天候]雨、弱風、気温21.8℃、湿度84%

東京V 3‐2 富山
前半:2‐2
後半:1‐0
[得点]
1‐0 林陵平(16分)
2-0 李栄直(20分)
2-1 新井瑞希(36分)
2-2 今瀬淳也(45+2分)
3-2 李栄直(90+4分)

●東京Vスターティングメンバー
GK1   柴崎貴広
DF2   若狭大志
DF19 永田充
DF5   平智広
MF15 林昇吾
MF27 橋本英郎
MF17 李栄直
MF14 澤井直人(58分 森)
FW22 カルロス・マルティネス(76分 梶川)
FW26 高井和馬(58分 菅嶋)
FW11 林陵平
(ベンチメンバー:GK31武田博行。DF4畠中槙之輔。MF28菅嶋弘希、36森田晃樹、38梶川諒太。FW9ドウグラス・ヴィエイラ、29森俊介)

監督 ロティーナ

試合データなど(東京ヴェルディ オフィシャルサイト)

■富山の攻撃が予想以上に鋭い

手元のストップウォッチが48分を回った。後半、掲示されたアディショナルタイムは3分。つまり、いつ笛が鳴ってもおかしくない状況だ。

ボールを持った東京Vが、ハーフウェーラインの手前でバックパス。笛を吹く、ちょうどいいタイミングだった。ここまでか、と観念しかける。が、俵元希主審は動かない。

2-2。天皇杯に勝点1はない。15分ハーフの延長戦に入るのは時間の問題で、それでも決着がつかなければPK戦だ。

東京ヴェルディの2得点はいずれもすばらしいものだった。

16分、橋本英郎が右サイドに大きく展開し、ボールを受けた林昇吾はカットインしかけながら、背後を駆け抜けるフリーの若狭大志を使った。若狭がグラウンダーのクロスを入れ、カルロス・マルティネスの足をボールがかすめ、流れた先にいたのが林陵平だった。身体を倒しながら左足を合わせ、ネットを揺らした。

「ファーに流れてくる予感があった。あの場所に走り込めたことに意味がある」(林陵平)

そして20分、リスタートから追加点。ゴールまで約30メートルの位置、橋本がファーサイドの深いところに山なりのボールを落とし、李栄直が押し込んだ。

「ありがと~と叫んでいましたね。相手のキーパーとディフェンスがコースに足を出さなかったので」(李)

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