大宮花伝

南雄太が今季限りでの現役引退を発表。44歳まで活躍し続け、「これっぽっちの悔いも全くないくらいやりきりました」【お知らせ】

大ケガから戦列復帰

大宮は10月19日、44歳のGK南雄太が今季限りで現役を引退すると発表した。南は2021年7月に横浜FCから期限付き移籍し、22年に完全移籍で加入。大宮で3年目となる今季は2試合に出場している。

南は静岡学園高校から1998年に柏に入団し、同年にJリーグ優秀新人賞を獲得。01年にはJリーグフェアプレー個人賞も受賞した。柏では12シーズンを過ごし、熊本、横浜FCを経て大宮入りした。

また、昨年5月4日の大分戦でGKとして最多出場記録となるJリーグ通算661試合出場を達成。同18日の岩手戦で右足アキレス腱断裂の大ケガを負って全治6か月と診断された。長く、地道なリハビリに励み、今年6月の天皇杯2回戦で戦列復帰を果たした。ここまでJリーグは665試合出場し、記録を更新している。

世代別代表でも活躍し、99年にナイジェリアで開催されたワールドユース(現U−20W杯)で準優勝を飾った。日本の決勝進出は国際サッカー連盟(FIFA)主催の世界大会としては男女、全ての年代の日本代表を通じて初めて。

 

南のコメントは以下の通り。

「わたくし南雄太は、今シーズン限りでの現役引退を決断致しましたので、ここにご報告させて頂きます。

26年間という、自分でも到底想像も出来なかった長い現役生活をこの年齢まで過ごしてこれたのは、丈夫な体に生んで育ててくれた両親、いつどんな時も自分の1番の支えになってくれてサポートしてくれた妻、自分に無限のパワーを与えてくれた子供達や家族、そして自分が在籍させて頂いた柏レイソル、ロアッソ熊本、横浜FC、大宮アルディージャの各クラブで共に闘った選手、監督やコーチングスタッフ、クラブスタッフの方々、パートナーシップスポンサーの方々、そして各クラブのサポーター、ファンの方々、その自分に関わって頂いた全ての方々のおかげに他なりませんし、ただただ感謝という言葉しかありません。本当に本当にありがとうございました!

幼稚園でサッカーを始めて10月に入って引退を決意した日までの約40年間、苦しい事や辛い事はたくさんあったけれど、でも大好きなサッカーを辞めたいと思った事はただの1度もありませんでした。

それが、いかに自分のサッカー人生が充実して素晴らしいものだったかを物語っていると思います。だからもうこれっぽっちの悔いも全くないくらいやりきりました。心から自分自身によく頑張ったと言ってあげたいです。

今シーズンも残り4試合。アルディージャの残留の為に自分はどんな立場であれ全身全霊を尽くして、チームの為に最後の最後まで闘います。どうか引き続き応援のほど宜しくお願い致します。

そして、あと1カ月でサッカー選手ではなくなりますが、今後とも『サッカー人、南雄太』をどうぞ宜しくお願い致します!」

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