大宮花伝

相馬直樹監督、秋元利幸強化部長が続投へ。手腕の評価ポイントは? 編成責任者は?【原博実フットボール本部長の囲み取材ほぼ全文】

 

大宮は今季、2年連続でJ2残留争いを繰り広げ、クラブ史上過去最低順位を更新した。10月19日、原博実フットボール本部長がメディアの囲み取材に応じ、残り1試合を残してはいるものの今季を振り返り、相馬直樹監督と秋元利幸フットボール本部強化部長の続投の方針を明言。また、来季の選手構成や目標、育成型に転換していくアカデミーについてなど熟読必須の内容を語った。

 

変化よりも現状維持

Q.残留が決まり、今季の総括は。
「僕が(役職を)受けたときは3分6敗だった。そのときから残留しないと話にならないだろうと思っていた。霜田正浩前監督でなんとかいけないかと思って、1カ月一緒にやってきたが特に守備面の甘さ、守備の構築、競り合いの弱さなどを上げないとその上には積み上がらないだろうなと思った。相馬監督が第18節を前に就任し、あと24試合あった。相馬監督の強度は1週間に1試合でやればもっとトレーニングできるが、J2は週に3回が普通に入ってきたりとかあるなかで、練習の強度もどこまで上げられるか。

そのバランスを考えるとある程度の試合を任せないとできないだろうなと思っていた。そういう面でいろいろあったが、前節(徳島戦)はちょっとモチベーションの違いとかいろんな(ことがあった)。また、残留を決めたので、たぶん現場の監督、コーチたちは思い切って徳島に対して前から行こうとなって、むしろそこを突かれてやられちゃった。ここのところ前から行くときと少し下がってバランスを取るときの、そのバランスがよくなってきていた。ああいう風に前掛かりに行ってやられちゃう弱さは相変わらずあるかな。徳島は試合直前に仙台が勝ったので勝つ以外、(J1参入)プレーオフにいけないというモチベーションの差、ホーム最終戦っていうそういうものがちょっと出ちゃったなと思った。

答えで言うと相馬監督がベースをある程度、作って、土台になるものができたかな。例えば数多くの補強じゃなくて、岡庭(愁人)と袴田(裕太郎)という将来性もあるし、チームの核になっていくだろうというような選手だけにして、後ろだけ安定させれば前の方は組み合わせで点を取れるかなと。そこをブレずにやってきたことは大事にしないといけないと思ってやってきた。ここから補強を踏まえてどういう風にやっていくか。まずは選手を大幅に変えようと思ってなかった。残留を決めたのは良かったと思うが最終戦はこれだけ苦しいシーズンだったのでしっかり勝って、サポーターのみなさん、パートナーのみなさん、あるいはこのチームでやるのは当然、最後になるのでいい試合をして勝って終わりたい」

Q.相馬監督が続投という話も聞きます。現状で考えていることは。
「選手たちと

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