「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「途中で3バックに切り替えたが、ゴール前のクオリティーがなかなか上がらなかった」+時崎悠監督、中島裕希、宮崎鴻【栃木SC戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第34節
9月9日(土)18:00キックオフ
町田GIONスタジアム/5,577人
FC町田ゼルビア 0-1 栃木SC
【得点者】栃木/54分 オウンゴール

指揮官が見た栃木戦とは

 

○黒田剛監督
–まずは試合の総評をお願いいたします。
「お互いにビッグチャンスをなかなか作れない試合でしたが、前半は0-0で終えることができたため、われわれとしてはプラン通りでした。前半は相手にあまりチャンスを作られていませんでしたし、後半に失点が多い栃木さんであるため、後半は攻撃でもっとクオリティーを出していこうという狙いは持っていました。途中3バックに切り替えましたが、ゴール前のクオリティーがなかなか上がらなかったというのが正直な印象です。失点はオウンゴールでしたが、最後に折り返される形になった場面も相手に軍配が上がっていましたし、その点を踏まえて言うと、まさにギリギリのところで勝敗が決まりました。

けがで離脱しているエリキを含め、前線の4選手が離脱したことの影響が否めない状況でしたし、難しい1週間の準備期間を過ごしてきました。また加入したばかりのアデミウソンを使わざるを得ない状況になりましたし、FWがほとんどいない状況を強いられました。ここで一つ言うことがあるとすれば、IW(International match Week)にも中断期間を設けるのではどうでしょうか。

このシーズンの終盤の一番難しく、重要な時期に代表選手が3人も抜けることは、今まで頑張ってきた選手たちからすると、ツラい状況ではあったと思います。それでも戦わなければならないというのであれば戦いますが、(これだけ選手が抜けると)リーグの平等性を著しく欠く状況でもありますし、代表活動を同じサッカー人として快く支援するためにも、検討材料にしていただきたいです。中断期間が増える分は、ミッドウィークの試合を増やすことや、開幕を少し早めるなどの措置ができたのでは。選手たちにストレスを与えることにもつながることを含めて、議論をした上で日程調整をしていただきたいのは、クラブとしての正直な気持ちです。次節の藤枝戦は帰ってきた代表組のコンディションは分かりませんが、気持ちを切り替えて、勝ち点3を取れるような準備をしていきます」

 

–アデミウソン選手を先発で起用した狙いとハーフタイムで交代させた理由は?
「途中出場では戦力としての計算が立たないだろうと、先発で起用しました。また(ミッチェル)デューク、藤尾(翔太)、平河(悠)がおらず、FWは中島裕希一人という状況になりました。中島は39歳とフル出場は難しいため、アデミウソンを先発で起用し、選手交代でつないでいくという考え方であったのが正直な理由です。攻撃の選手がこれだけいなくなれば、我々のやりたいことも制限されますし、違うサッカーを志向するには時間が足らな過ぎました。正直、こうせざるを得なかったです。ハーフタイムでの交代に関しては、ももの裏のハムストリングが張ってきた影響が関係していますし、まだ時差の調整もままならない中でも、少しでもプレーしてもらおう、45分でもできれば良いという部分もあったので、ハーフタイムでの交代は仕方がないです」

 

–地上でボールを動かしてコンビネーションプレーで相手を崩す形に傾いていた印象です。それは許容していたことでしょうか。

(残り 3143文字/全文: 4545文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ