意地のシーズンダブルと連敗阻止に成功! 指揮官が投じた“勝負のカード”【徳島ヴォルティス戦/マッチレビュー】
■明治安田生命J2リーグ第28節
7月29日(土)18:00キックオフ
町田GIONスタジアム/3,561人
FC町田ゼルビア 2-1 徳島ヴォルティス
【得点者】町田/32分 エリキ、68分 オウンゴール 徳島/35分 エウシーニョ
▼2枚看板の一時的解体と布陣変更の意図
転んでも、タダでは起きないーー。近年の高校サッカー界で常勝軍団を作り上げてきた黒田剛監督にとって、二度も同じ相手に負けることは、たとえ初挑戦であるプロの世界でも、決して許容できるものではなかった。
第1クールで敗れた相手と初の“リターンマッチ”となった徳島ヴォルティス戦。「二度も同じ相手には負けられない」と勝負に出た黒田剛監督は、結果的に抜群の“勝負運”を発揮した。
徳島戦に向けた大きな変化は、システムとメンバーの変更。黒田ゼルビアの“金看板”とも言えたエリキとミッチェル・デュークの2トップを一度解体し、エリキを左サイドハーフに配置する[4−2−3−1]のオプション布陣をスタートから採用した。またボランチのファーストチョイスとも言えた下田北斗がベンチに回り、松井蓮之と宇野禅斗をダブルボランチに並べる“ハンター系”の組み合わせを指揮官は選択していた。試合3日前の実戦練習からお目見えしていた徳島戦仕様のオプション布陣。劇的とも言えた変化の狙いを、戦前の黒田監督はこう話していた。
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