「ゼルビアTimes」郡司聡

今季初の複数失点と逆転負け。“ダブルパンチ”のトリガーは、“10人”なのか?【徳島ヴォルティス戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第18節
5月28日(日)14:00キックオフ
鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアム/ 5,884人
徳島ヴォルティス 2-1 FC町田ゼルビア
【得点者】徳島/74分 森海渡、80分 柿谷曜一朗 町田/43分 エリキ

▼対町田仕様のビルドアップ

90+4分、藤原優大が相手のクロスボールをクリアすると、直後に試合終了の笛が鳴った。町田にとっては今季初の複数失点であり、逆転負け。8試合ぶりの勝利を懸けた徳島ヴォルティス戦は、“ダブルパンチ”を食らう形で幕を閉じた。

開始5分、町田は下田北斗のFKからミッチェル・デュークが頭で合わせてファーストシュートを記録。ところが直後の7分には三度、肝を冷やす場面を作られてしまう。

石尾崚雅からのロングフィードを西谷和希が巧みなワンタッチパスで柿谷曜一朗につなぎ、柿谷のクロスに杉本太郎が飛び込む。失点覚悟の場面にポープ・ウィリアムが立ちはだかること、三度。杉本、森海渡らのシュートを阻止し、町田は開始早々のビハインドをまぬがれた。

ただこの絶好機を回避しても、ホームチームが主導権を掌握する展開は変わらない。リーグ屈指のボール保持力を誇る徳島は3CBによる3枚回しを軸にボールと人が効果的に循環し前進。立ち上がりから異変を察知していた選手の一人が奥山政幸で、チーム主将はポープのファインセーブにホッと胸をなで下ろしていた。

(残り 4741文字/全文: 5326文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

日本サッカーの全てがここに。【新登場】タグマ!サッカーパック

会員の方は、ログインしてください。

1 2 3
« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ