「ゼルビアTimes」郡司聡

黒田剛監督「球際や切り替えは、甲府さんのほうが上手だった」+篠田善之監督、平河悠、宮崎純真【ヴァンフォーレ甲府戦/試合後会見コメント+α】

■明治安田生命J2リーグ第11節
4月22日(土)14:00キックオフ
JIT リサイクルインク スタジアム/6,494人
ヴァンフォーレ甲府 1-0 FC町田ゼルビア
【得点者】甲府/41分 ピーター・ウタカ

“笛吹けども踊らず”な前半から後半は挽回したが…

 

○黒田剛監督
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「一言で言うならば、前半が悪過ぎた印象です。なかなかセカンドボールも拾えなかったですし、中盤から最終ラインまでのラインがなかなか上がらなかったです。また両サイドハーフも推進力を持ってなかなか前に行けませんでした。そのあたりが難しかったです。後半はシステムを変えて、身長の高い選手も入れながら、相手の飛び出しに対してより掴みやすくする修正をしました。チャンスはありましたので、あと一歩届かない結果となりましたが、チャンスを決め切れないことも敗因になりました。今日の失点と敗戦を糧にしながら、次の熊本とのホームゲームに向けて、奮起してネジを巻き直し、また頑張りたいと思います」

 

–全体的に守備からリズムを作れなかった印象です。
「攻守でもっとアグレッシブに行かないといけないシチュエーションが多くあったと思いますが、スタートが遅れたり、または必要以上にスリッピーなピッチだった中で、甲府の選手が滑るようなシーンがあまりなかったのに、われわれの選手はそういう場面がいくつありました。そういうことを考えると勝負に徹するという意味では、まだまだ甘いなという印象はあります。攻守にわたって、球際や切り替えに関しても、甲府さんのほうが上手でした。スタートからしっかりと試合に入らないと、こういう痛い目に遭うということを教訓にできる試合になりました」

 

–試合開始からボールが足につかない、落ち着かない場面も多かった印象です。
「前・後半ともに単純なミスが多かったですし、そうした技術的な部分は個人の問題になってくるため、練習からそのことを意識させて積み重ねていくしかありません」

 

–稲葉修土選手に代わって出場した藤原優大選手にはどんな役割を与えたのでしょうか。
「セットプレーではヘディングの強さがとても優れていますし、下田北斗を一人後ろに残しながら、前へ積極的に絡むようなことを意図した形で起用しました」

 

–磐田や首位の大分など強豪揃いの相手と試合をしてきた中で、甲府戦を迎えたことのメンタル面の難しさはあったのでしょうか。
「メンタル面の難しさというよりも、首位でいることは精神的疲弊がある中で、スイッチの入れどころが多少ボヤけてきている、あるいはマンネリ化している、または良い習慣が少しずつ緩くなっているかもしれません。特に立ち上がりはもっと強度を持って入らないといけません。その中で少しずつ流れが悪くなり、相手にボールを持たされる状況から、セカンドボールも拾えない状況の中で取られた失点だったため、取られるべくして取られた失点なのかなと思っています」

 

○篠田善之監督(甲府)
–まずは試合の総括をお願いいたします。
「90分を終えた時点で勝ち点3を取れたことは非常に良かったと思います。また無失点で終えることができたのも良かったと思います。相手の良さを消しながら、前半はうまくゲームを進められましたし、その展開で先に点を取ることもできました。それによってゲームを優位に進められました。リードした後半は相手がシステムを変えてワイドに人を張らせて、長いボールを入れてきましたが、うまく時間を使いながら対応できましたし、最後はミラーゲームのような形にして、うまく時間も使えました。

ただ前半に2点目を取るチャンスがあったので、2点目を取る必要はあったと思います。また後半に押し込まれた中でマイボールにした後、どうやってビルドアップしていくか。それはもっと整備する必要があります」

 

–町田戦は球際もポイントだったが、試合を通じての評価は?先制点は良い形でした。

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