新指揮官は高校サッカー界屈指の名将。黒田剛新監督の指導者像とは【コラム】

10月24日、クラブは来季の新監督に青森山田高校の黒田剛監督が就任することを発表した。今回は長年育成年代を追いかけている川端暁彦氏が、黒田剛新監督の指導者像について寄稿した。

高卒ルーキー・宇野禅斗も黒田剛新監督の教え子の一人

▼「高校サッカーの指導者というイメージに風穴を」

10月12日の朝4時、スポニチのスクープ記事がウェブ上にアップされると、携帯の通知は鳴り止まなくなった。

「何かと思った」と苦笑を浮かべて振り返ったのは、青森山田高校の黒田剛監督。「まだ選手にもスタッフにも話していない段階だったので、勘弁してほしかった」という報道だが、不正確なニュースだったわけではない。高校サッカー界を象徴する指揮官に、FC町田ゼルビアの来季監督のオファーが舞い込んでいた。

S級ライセンスも保持し、ユース年代では図抜けた実績を持つ黒田監督に対し、これまでＪクラブからのアプローチがなかったわけではない。

（残り 1826文字／全文: 2222文字）

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事: まさかの10戦未勝利フィニッシュ。３カ年計画の明と暗が凝縮されたポポヴィッチ体制のラストダンス【アルビレックス新潟戦／マッチレビュー】
前の記事 »: 太田修介／７年ぶりの観衆３万人超ゲームに闘志。「相手の観客さえも唸るぐらいのプレーを」【アルビレックス新潟戦／プレーヤーズ・ショート・コラム】