「ゼルビアTimes」郡司聡

手の内を知り尽くす者が渡した引導。必然の攻略、不得手な展開への誘い【大宮アルディージャ戦/マッチレビュー】

■明治安田生命J2リーグ第32節
8月20日(土)19:00キックオフ
NACK5スタジアム大宮/6,398人
大宮アルディージャ 0-2 FC町田ゼルビア
【得点者】町田/27分 ドゥドゥ 90+3分 鄭大世

▼“レジェンド監督”への恩返し

90+9分、クリアボールを回収した栗本広輝が右足のシュートを放つと、ゴールの枠を大きく外れた。直後に鳴り響いた試合終了のホイッスル。2−0での完封勝利に3バックを形成した菅沼駿哉、岡野洵は交代でピッチを去っていた深津康太の下に向かった。“プチクリーンシートサークル”で完封勝利の喜びを共有した3バックの勇者たち。町田が注目の“相馬ダービー”を制した。

敵将はかつて町田を4位に導いた“レジェンド監督”。そんな敵将のサッカースタイルを知り尽くしている選手が先発のピッチに立ったのはわずか3名だったが、ランコ・ポポヴィッチ監督率いるチームの戦い方は、そのまま相馬サッカーの攻略につながるため、大きな問題ではなかった。

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