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【無料記事】小川航基「僕がもがいていたところを横浜FCが見つけてくれて、得点を取らせてくれて羽ばたかせてくれた。本当に感謝しています」……2023シーズンJ1第19節・ガンバ戦(H) セレモニー後コメント

 

■小川 航基

──横浜FCのファン・サポーターとのお別れになりました。

「チャントだったり、僕が得点を決めるたびに一番に僕を呼んでくれたり、数多く名前を呼んでくれたり、そういうところで僕に対する期待を感じていました。すごくサポーターと親近感、信頼関係も生まれましたし、感謝していますし、特にこのクラブが、僕がもがいていたところを見つけてくれて、得点を取らせてくれて羽ばたかせてくれたクラブだったので、本当にめちゃめちゃ感謝しています」

 

──どんなことを思い出しながら今日のセレモニーを?

「僕が高校のころから三ツ沢でプレーしてましたし、三ツ沢で得点をとった時のこのスタジアムの観客席の近さで、歓声だったりサポーターとの距離が近いこのスタジアムがすごく好きだったし、三ツ沢とはお別れになるというところで感慨深いものがありました」

 

──記憶に残っているゴールは?

「いろいろあるけど、去年のホーム甲府戦かな、ロスタイムかその前くらいにヘディングで決めた得点で、すごく歓声がよく聞こえてきた印象があります」

 

──四方田監督とは話を?

「先ほど話をさせてもらって、『本当に航基はもっとやれると思うし、オランダでデカいCBに対してどういうことをしなければいけないか細かく考えながらやらないと』と、最後までアドバイスをいただきました」

 

──サポーター、スタッフへの思いは?

「1年半というそこまで長くない在籍でしたが、このクラブに来て僕は得点を取らせてもらったという思いが強いので、このクラブに恩返しができることは何かすごく考えながら、日の丸(日本代表)まで登っていけるように頑張りたいと思います」

 

──オランダ1部リーグのイメージは?

「ベルギーとかドイツの2部とかはカウンターサッカーだったり、デカくて速いFWが縦に勝負するフィジカルサッカーというイメージですけど、オランダはけっこうしっかりとパスをつないでビルドアップもしてというイメージがあります。その中で僕がどういった得点を取れるのか、自分の中でもワクワクしているところがあります」

 

──堂安律選手(編注:年代別代表のチームメイトでオランダリーグでのプレー経験あり)にオランダリーグのことを聞いたりも?

「今回の移籍で、ちょっと相談じゃないけど話したりしましたけど、オランダについてはあまり聞いてないです。今いる(菅原)由勢とか、斉藤光毅もそうですよね。生活面のほうが気になってるんで、『携帯は2台持ち?』とかそういうことを聞きましたけど(笑)。ピッチのほうはやるだけなんで、サッカーで見せれば、最初にバンバンと点を取れれば、『あいつ、良いじゃない』ってことになるので。しっかりと得点を取って、ほかのことは、苦手なお勉強ですけど語学も頑張りたいと思います」

 

──語学は大丈夫ですか?

「本当に、底辺の底辺ですよ(笑)。全然何もしゃべれないので。これから頑張って、そこも壁にぶち当たっていくと思うけど、そういうところも含めて選手としての価値だと思うので、勉強も頑張りたいと思います」

 

──ストライカーとしては味方にパスを要求することも必要になりますね。

「そういったところの要求も、日本でやったのと同じようにしっかりと要求していきたいし、言葉が何言ってるか分からないというのも含めて逆にポジティブにとらえて、しっかりとコミュニケーションを取ってやっていきたいと思っています」

 

──日本代表は本命ストライカーがいない状況ですが?

「そこの枠は間違いなく僕だと思っているし、そうでなければいけないと思ってる。得点を取れるFWというのは絶対に必要になってくるので、しっかりと僕はオランダで自分の実力をつけて代表に呼ばれて、そこを担えるように頑張りたいと思います」

 

──ヨーロッパでどういった成長を描いていますか?

「どんな練習でどんな感じなのかすごく気になるし、とにかくめちゃくちゃワクワクしているし、早く試合をしたいという感じです。あっちにはあっちの、FWの動き出しに対する要求もあると思うので、そういうのを全部自分の身につけて、『あいつ海外に行って変わったな』と思ってもらえるように、オランダでしっかり自分に目を向けて成長したいなと思います」

 

──横浜FCで過ごした時間を一言で表すなら?

「充実、ですね。苦しいこともあったけど、それもポジティブにとらえて、僕も試合に出させてもらえましたし、何より成功体験をこのクラブでさせてもらったので、充実してたかなと思います」

 

──カズさんや中村俊輔コーチに報告は?

「しました。『とにかく頑張れ』みたいな感じでした。語学もしっかりやったほうがいいというのと、『自分を出していくしかない』と。『我が必要だ』と言ってもらいました。そうした助言を含めて、しっかり頑張っていきたい。シュンさんにも相談しましたね。今回の移籍に関して意見も求めたし、シュンさんは同じ高校というのもあって僕のことを気にかけてくれていました。シュンさんもカズさんも、『最後は自分だ』ということを言ってもらったので、しっかりと自分を出していきたいと思います」

 

──時計の約束は?(編注:やべっちFCの『デジっち』にて、カズさんが『30ゴール挙げたら高級時計をプレゼントする』と約束した)

「全然果たせてないじゃないですか(笑)。それはオランダで継続でお願いしたいです。オランダで得点王になればOKですよね(笑)」

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