2023年04月02日 12時08分　
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タグ : アビスパ福岡 • 長谷部茂利

2023シーズン第6節・福岡戦。相手監督のコメントのうち、横浜FCについて語った部分、試合内容について相手側視点として参考になる部分を抜粋してお届けします。

■長谷部 茂利監督

「良かったのは入りからPKをとるシーンくらいまででした。あとはそんなに良い場面を作れなかった。相手のペース、流れだったと思います。それでも1−0で推移して、PKで追いつかれてゲームがまた変わってしまった。あのまま1-0で行ければという思いもありましたが、ハーフタイムには『イーブンだから、ここからだ『と選手には伝えましたが、後半に入っても良いところは攻守にわたって少なかったと思います。その中でも失点はせず、危ない場面は数回ありましたが、流れを耐えしのいで、終盤にチャンスを決めたらというところに持って行けました。結果はもちろんですけど、内容的に非常に良くなかった。今季一番良くなかったと思っています。選手たちは一所懸命やってますし、走ってますし、ただよくある、アウェイのピッチのやりにくさ、スタジアムの雰囲気、風も含めて、今日はそこに上手く対応できず良いプレーをできなかったと思っています」

――行ったり来たりの展開になった印象ですが、もう少し落ち着きたかった？

「相手も良かったと思います。セカンドボールを拾えないとか、分が悪い、相手が上手につないで押し込んできた。システムのところも含めてハマりが悪かった。いくつかそういうのがあって、把握していた中で、ゲームの中で立ち位置だったりプレーだったりの修正を簡単にできなかったですね」

――立ち上がりが良かった理由と、それを出せなくなった理由は？

「もう少し起点を誰がどこで作るのかというプレーを多くすれば、自分たちが相手陣での攻撃につなげていけます。サイドの攻撃、中央の攻撃、そういうことにつなげていけるんですが、その回数が少なかった。もう少し技術的な、もしくは連動した攻撃を、二人以上のグループでボールを運んでいくようなプレーがちょっと少なかったと思います」

――ルキアン選手からウェリントン選手に交代したのは？

「選択肢を変えて、ウェリントンの長所を生かそうとしました。何回かボールを収めてつないで攻撃の厚みを出してくれました。それが終始できていなかったので、そこに可能性を見出していて、紺野が最後にシュートをふかしてしまいましたが、ああいうところにもっとボールを入れていけたらチャンスになるんじゃないかと思いました」

――福岡さんのデータを見ていると、走行距離で去年、一昨年とリーグ最下位で、今季もここまでは一番少なくなっています。ただ順位は8位、14位、今季は試合前で4位です。数字が出る以上は多い方がいいのではないかと思いがちなのですが、走行距離とはどういう意味を持つ数字だと長谷部監督は考えていますか？

「普通に走った距離だと思っています。ただ、どう走るのか、その中身が大事だと思っています。他国のリーグでは13キロぐらい走るのが普通の国もありますけど、それができたらそれは素晴らしいことです。ただインテンシティの高さを大事にしているので、スプリント回数であったり、(スプリントの)前の、その前ぐらいのランニングのスピードを持ちながら、自分たちが移動する。コートの大きさは限られていますから、長い距離ではなくて、いかに攻守にわたって切り替えも含めて自分たちが機能できるか、そこが大事だと思います。今日は機能していませんでした。だからもう少し走行距離を出さなければいけない、もしくは、走るという点で、強度の高さを出していかなくてはいけない。それは反省材料かなと思います。ただ、一番になればいいとも思っていません。自分たちが目指している『こういうことをやっていきたい』『こことここは大事だよ』ということを選手たちと話しているので、そこはもう少し高めないといけないなと思っています」