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【無料記事】首位撃破!!……2024-J2第16節・清水戦(H)マッチレビュー

 

▼2024明治安田生命J2リーグ 第16節

5月18日(土) 14:03キックオフ/ニッパツ三ツ沢球技場(12.735人)

横浜FC 2-0 清水エスパルス(Jリーグ公式サイト

【得点】
17′ 横浜FC/ガブリエウ
90′+6 横浜FC/伊藤 翔

 

横浜FCのスタメンには第7節・仙台戦以来9試合ぶりにカプリーニと小川慶治朗の二人が2シャドーに入った。髙橋利樹が加入して先発に定着して以来、2シャドーは伊藤翔と慶治朗、あるいは伊藤翔とカプリーニの組み合わせで起用されてきた。攻撃では引いた位置でボールを受けてタメを作ってポゼッションにかかわり、守備では髙橋が追ったあとの全体のプレスをコントロールする、重要な役割を果たしていた伊藤翔をベンチに置いてその二人をシャドーに並べたことが、この試合における指揮官のプランを物語っていた。

もちろんカプリーニも守備の間でボールを受けるのが得意だが、スピードで裏へ抜けるプレーもできるし、間で受けてもターンして自分でドリブルするかスルーパスで直接的にゴールに迫ることを好む。そして小川慶治朗は相手最終ラインの背後に出たパスにスプリントすることで最も生きる。そして二人とも守備をコントロールするというよりは、思いきり良く追うことでチームをけん引するほうが得意だ。

つまり攻撃では「分かりやすく(相手最終ラインの)裏へという狙いがあった」(山根永遠)し、守備では「前から行くことを練習からずっと想定してやっていた」(井上潮音)。選手が迷いなくそれを徹底したことで、7連勝で独走していた首位撃破が現実になった。

 

【選手交代】(横浜FCのみ)
73′ 慶治朗→伊藤翔、髙橋→ソロモン
81′ 福森→岩武、潮音→和田、中野→拓海

 

 

▼ガブリエウの2年ぶりのゴールで先制

清水から6000人のサポーターが大挙して三ツ沢に訪れ、メインスタンドも半分以上、横浜FCベンチの上辺りまでがオレンジに染められた。サンバのリズムが鳴り響く中でキックオフした試合は、しかしアウェイサポーターの思い描く展開にはならなかった。

前々節・千葉戦、前節・熊本戦での相手チームのように、とにかく行けとばかりにハマブルーが前線から清水のビルドアップに襲いかかる。清水の左サイドバックの山原怜音は山根永遠がつかまえることになっており、第7節・仙台戦のようにカプリーニのところでプレスがズレることはなかった。前がハマり、「後ろの選手も余らずにつぶしに行けた」(四方田監督)ことで、「自分たちボランチも迷いなく相手のボランチにプレスに行けた」(井上潮音)。高い位置でボールを奪えたことで、相手の背後も狙いやすい。5分には第9節以来の先発となった中野からのパスで慶治朗が裏を取り、一つ目のCKを獲得した。

「サイドチェンジはされるし、背後へのランニングに全然ついていけなかった」と秋葉忠宏監督が嘆いたように、横浜FCは慶治朗が、髙橋が、カプリーニが次々に背後を脅かして起点を作り、クロス、ミドルシュート、CKで次々にチャンスを作った。清水は12分、「このままではゲームを持っていかれる」と指揮官が決断し、「システムでズレが出ないように」3バック(守備時は5バック)に変更する。つまりミラーゲームだ。

矢島慎也が右ウイングバックに移動し、山原が左ウイングバックとなり、左から住吉ジェラニレショーン、高橋祐治、原輝綺が3バックを組んだ。しかし清水が試合中に3バックに変更してくる可能性があることは、それまでの試合で分かっていた。「ワイドからアクションを起こしたり、開けたスペースに誰かが入っていくという、相手が3バックのときの狙いに切り替えた」(四方田監督)横浜FCは流れを渡さない。

14分、福森晃斗のCKをニアで髙橋がすらし、ファーから飛び込んだガブリエウが頭を合わせるが、惜しくも枠外。続いて16分、福森の直接FKにユーリ・ララが競り、こぼれ球をガブリエウが狙うが清水にブロックされてCKとなる。そのCKを珍しくショートコーナーで始めると、井上潮音が落としたボールに福森が左足を一閃。角度のついたボールが正確にファーポストへ落ち、飛び込んだガブリエウがしっかり頭で押し込んで横浜FCが先制に成功した。

 

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