【サッカー人気5位】森保一 日本代表監督「渡邊凌磨選手は非常にいいプレーしてい…

HAMABLUE PRESS

【無料記事】四方田修平監督「ホッとした、というのが率直な気持ちですが、素直に喜びを表現できるタイミングはなかった」……J2第41節・金沢戦(H) 試合後コメント

■四方田 修平監督

「一試合というより、試合前に昇格が決まったりしたことで、ただ目の前に迫る自分たちの金沢戦に気持ちを切り替えたり集中するのは、選手も私も非常に難しい経験でした。ただ過度に喜ぶことなく試合に集中していこうということと、次の目標として優勝目指して可能性ある限りやっていこうということで、よく選手たちは切り替えて戦う姿勢を出してくれた。ただ、今考えるとそれが逆に、先週もそうでしたが、気持ちが入りすぎたぶん前がかりになりすぎて、注意はしていましたが、金沢のカウンターなど彼らのストロングポイントを発揮させてしまって、失点を積み重ねてしまったなと思います。そこのバランスは非常に難しくて、気をつけすぎて消極的に戦いたくないなというところと、前節はアグレッシブな姿勢を出して上手くいっている部分もあったので、まずは継続しようということだった。もちろん今日の試合でも積極的な姿勢から先に点を取れるチャンスも多々あった中で、ミス絡みであったりカウンターで失点してしまった。そこのバランスの難しさを今日は非常に感じました。ただ0-3になったあとも、今日はこれだけの雰囲気、サポーターの後押しがあった中で、取り返そうという姿勢は十分に見せてくれた。あわよくば3点差をひっくり返せるところまで行けたという点では最低限というか、結果は出せませんでしたが選手たちは気持ちを示してくれたと思っています。今日のゲームだけに関しては反省点もあり、悔しい気持ちもいっぱいですが、ただ今日J1昇格という目標を達成したことは、シーズン通してみんなで一つになって追いかけてきた結果だったので、変わらず頑張って一つになってやってきてくれた選手、スタッフに監督として本当に感謝したいと思っています。いろんな人に支えられながらやってきたと思うので、サポーター、スポンサー様、関係者含めて、メディアにの皆さんにも感謝していますので、お礼を言いたいと思います。ありがとうございました」

 

――1年でのJ1復帰という目標を達成して、今の率直な気持ちは?

「ホッとした、というのが率直な気持ちです。けど、素直に喜びを表現できるタイミングがなかなかなくて(笑)。ゲーム前のバスの中で決まったんですけど、自分が喜んじゃいけないなと思いましたし、選手もブラジル人はストレートに相当喜んでましたけど、日本人は控えめな感じで、非常に国民性が表れているなと感じました(笑)」

 

――試合について、岩武克弥選手をベンチに置いて4試合ぶりの先発となる中村拓海選手でスタートした狙いは?

「相手のハイプレスに対して、ビルドアップで右側から入っていけそうだと思っていたので、彼のCBというよりはサイドバックとしての攻撃参加、配球に期待しました。岩武に悪いところがあるということではなくて、そういう狙いでの起用でした」

 

――CBの選手の間が空いているところを狙われた印象ですが、そこはどう見ていますか?

「前がかりになった結果、後ろが人数が足りなくて、選手の間が空いた結果、広いスペースでの2対2を強いられてしまったと思います」

 

――61分、田部井涼選手とクレーべ選手を同時投入。そして73分に中村俊輔選手を投入した狙いを教えてください。

「とにかく押し込んで点を返して、同点、逆転という展開を、周りの素晴らしい雰囲気も含めて、会場全体をそういう雰囲気に変えていきたかった。そのため早め早めに交代のカードを切っていきました。俊輔に関しては、言うまでもない部分もありますが、しっかりボールを展開して押し込むところ、得点につながるプレー、セットプレーを期待しました」

 

――シーズンを通して失点が多かったですが、これは想定していた範囲ですか? それよりも多かった?

「リーグ前半戦の失点の多さと、後半戦の失点の多さはまったく違うものだと思っています。前半に関しては、やはり攻撃的に戦った結果での失点の多さだった。後半戦に関しては、後半はクリーンシートもかなりの試合数あったし、守備を意識して戦えば抑えられる可能性は高いと感じた。ただ、守備よりも攻撃に重きを置いていくと隙が出てしまう。まだそこの両方をレベルアップしていかなければいけない段階なのかなと思います。来年では遅いので、この先、開幕に入る前にそこをしっかり上げていきたいし、周りの基準も変わってくるので、どこでバランスを取るかをしっかりやっていきたい」

 

――札幌で16年にJ1に昇格し、17年にはJ1残留しました。そのときの監督業の経験が生きているところは?

「間違いなく16年の昇格、17年の残留、監督としての経験は生きています。シーズンやっていくと、いろんな問題が起きます。結果として上手くいくときいかないときもあれば、内容で行き詰まることもあったり、サッカーと関係ないところチームマネジメントに亀裂が入ったり、いろんなことがあるのがチームだと思うので。それを一度経験したことがあるので、慌てずに、その時々でいろんな苦しみはありましたけど、経験の中で対応していけたのかなと思います」

 

――ミシャさん(ミハイロ・ペトロヴィッチ監督)のようにボールを保持する形を取りつつ、かわすところはロングボールでかわすというバランスが良かったと思いますが?

「戦い方に、スタイルとしての軸は大事だと思っているが、相手あってのサッカーの試合なので、相手に応じて、臨機応変にやれる部分は持ち合わせておきたいと思ってはいます。ただ、そこが本当に上手くやれているのかというと非常に難しい部分で、まだまだ自分自身もそうですし、もっと強いチームを作っていきたいと思います」

 

――来季のJ1に向けて思いを聞かせてください。

「攻守にワンランクレベルが上がると思うので、そこに向けて攻守ともにレベルアップしていかなければいけない。『これでJ1で戦える』というようなバランスを開幕までに取っていかないといけないと思っています。理想は持っていますけど、最初からそこに完全に近づけるとは思っていない。そこを出しつつも、J1で戦っていけるバランスを探しながら、そこを定めて、編成も含めてやっていくべきなのかなと思います」

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ