ファン・サポーターは想いを託し、選手は想いを背負って表現する。 負けが許されない水曜ナイターできっかけとなる勝利を [J3節 横浜FC戦プレビュー]
ピッチの上で戦える選手だけ
朴一圭の言葉がダービーの真理だろう。
「どの試合も大事なので個人としては特に意識していないですが、やっぱりファン・サポーターが意地やプライド、このエンブレムに対しての誇りみたいなものを感じている。横浜FCだけには絶対に負けてほしくないという思いを持たれていると思うので、そこに対しては選手たちがちゃんとその意図を汲んで表現していかなければいけない」
ここまでの戦績や今シーズンの成績を度外視しても勝たなければならない試合があるとすれば、明日の一戦だ。
朴はこうも言う。
「ファン・サポーターたちはピッチで戦えない。勝敗をつけられないというか。選手たちにすごく想いを託していると思う。絶対に勝ってほしい、と。表現の仕方がわからないけど、優劣つけたいじゃないけど、自分たちの方が上にいたいという気持ちがあると思うので、そこを表現できるのは試合に出る選手たちだけ」
ファン・サポーターは明日、声を張り上げてともに戦うだろう。他人事ではなく当事者意識を持って、相手を上回ろうとする。ただ、ピッチの上で戦えるのは選手だけ。これは紛れもない事実である。ファン・サポーターは想いを託し、選手は想いを背負って表現する。そうやってダービーが作られ、文化になっていく。
新シーズンが始まって、ACLEでは順調な滑り出しを見せたマリノスだが、リーグ戦に限ってはここまで1分1敗と勝利がない。前節のサンフレッチェ広島戦にしても悪くない手応えを感じているのだから、そろそろ自信につながる勝利がほしい。
きっかけや起爆剤を得るには、絶好の水曜ナイターだ。
何よりも意地やプライドを見たい90分
広島戦から中2日で明日の横浜FC戦に臨み、さらに中2日で湘南ベルマーレを迎え撃つ。そして湘南戦から中2日で、今度は中国へ飛んで上海海港とのACLEラウンド16を戦う。この過酷な過密日程に経験豊富なスティーブ・ホーランド監督も「これだけ中2日が続くのは珍しい。自分にとってもあまり経験はありません」と目を丸くしていた。
(残り 570文字/全文: 1535文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ