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「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「ファン・サポーターのみなさんに向けて、声を大にして『ありがとう』の言葉を伝えたい。チームがどれだけ厳しい状況でも変わらない愛情を注いでくれた。ホームだけでなく、タイや中国や中東でも」 [アンデルソン・ロペスインタビュー]

【アンデルソン・ロペス選手インタビュー】

インタビュー・構成:藤井 雅彦

 

 

2年連続でリーグトップスコアラーの栄誉を手にしたアンデルソン・ロペスがヨコハマ・エクスプレスの独占インタビューに応じた。

ゴール以外のプレーに対するこだわりやハリー・キューウェル前監督とかわした約束など、数多くの秘話を明かしてくれた。

そしてマリノスファミリーに向けて発信したクラブ愛と来季への覚悟。

大エースの言葉は新シーズンへの希望に満ち溢れている。

 

 

 

 

 

はじめに、ファン・サポーターのみなさんに向けて、声を大にして『ありがとう』の言葉を伝えたい。今年、チームがどれだけ厳しい状況でも、いつも変わらない愛情を注いでくれた。ホームゲームだけでなく、タイや中国や中東でも心強い後押しで支えてくれたこと、本当に感謝しています。

 

 

 

と同時に、謝らなければいけない。チームとしてタイトルをひとつも獲れなかったことが一番悔しくて、もどかしい。今年はACLを獲るという強い覚悟でスタートしたけれど、残念ながら決勝で敗れてしまい、リーグ戦でも上位に行けず、その他のカップ戦も準決勝止まりだった。こんなにも良いチームが何も獲れないのは本当に悔しい。みなさん、ごめんなさい。

 

 

 

 

振り返ってみると、過密日程で体力をものすごく消耗するシーズンだった。決勝や準決勝といった緊張感のある試合も多かった。そういった中で多くの試合に出場できたことに手応えを感じている。そして出場するだけでなく、たくさんの得点を重ねることもできた。

どんな形のゴールも特別で幸せな瞬間。でも、僕ひとりの力ではゴールは決められない。最高の準備をしてくれるスタッフがいる。連戦でも試合に使ってくれる監督がいる。パスを出してお膳立てしてくれる仲間がいて、どんな時でも声を枯らして応援してくれるファンやサポーターがいた。マリノスファミリーみんなの力があってこそ達成できた2年連続得点王だと思っている。

 

 

 

ゴールを決めると周りの人からたくさん褒めてもらえて本当にうれしい。でも僕はシャイな性格だから、ちょっぴり恥ずかしいんだ。一番うれしいのは「カッコいいね」と言われることかな(笑)。

 

 

 

 

冗談はさておき、ある試合の終盤に僕が自陣に戻ってスライディングでボールを奪ったシーンがあって、そのプレーについてメディアの方に「勝っている試合の終盤にFWのロペス選手がわざわざプレスバックしてスライディングでボールを奪ったのはすごいですね」と言われたのが心に残っている。

チームが勝つためにプレーする。僕のポジションはゴールを決めるのが一番の仕事だけれど、守備や献身的な姿勢やアシストを褒めてもらえると、僕は違う角度からでもチームに貢献できていると実感するので誇らしい。

 

 

 

 

今季の始動日、ハリー(キューウェル監督)は僕に対して「すべての公式戦を合わせて40ゴールは取れる」とターゲットになる数字を与えてくれた。

 

 

 

 

 

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tags: アンデルソン・ロペス

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