「ザ・ヨコハマ・エクスプレス」藤井雅彦責任編集:ヨコハマ・フットボール・マガジン

「チームの調子もいいから、雰囲気良く(誕生日を)祝ってもらえて嬉しい」(栗原)・「ついに勇蔵もこっち側にきたか」(中澤) [清水戦直前コメント] -2,061文字-

【試合に向けて】
樋口 靖洋 監督

「清水は前回対戦時とはまったく違う印象のチームになっている。システムは同じかもしれないけど、出場している選手は半分くらい違うと思う。中断期間の補強が機能していると感じる。ラドンチッチは高さを生かして起点になっているし、大前はスピードとドリブルでサイドから変化をつけている。でも一番は中盤に本田が入ったこと。本田は守備面でスイッチを入れる役割を担っていて、全体をアグレッシブにしている。清水はおそらく前からボールを奪いに出てくると思う。相手の中盤の4人のラインでボールを奪われないことが大事。そこでボールを失うとショートカウンターを食らってしまう。ウチとしてはサイドで起点を作りたい。相手の攻撃的な両SBを抑えながら、彼らのところで1対1の状況を作り出したい。順位的には下にいるけど、直近の5試合だけを見ればJリーグで一番強いかもしれない。何度も言っていることだけどJリーグはどのチームも差がない。残り5試合くらいになるまでわからない。
(30歳になった栗原について)おめでとうと伝えました。彼のプレーを初めて見たのは11歳か12歳のときだったと思う。当時は担当コーチではなくて横浜選抜で、そのあとに彼はジュニアユースに入った。当時から元気な子だった(笑)。当時からポテンシャルは高くて、スピードやパワーがあった。ただ、それが早熟なのか、それとももっと伸びていくのかというところだったと思う。これからは彼のいい面を残しながら大人になっていってほしい。そういう意味ではまだまだ子どもですね(笑)」

FW 18 マルキーニョス

「清水の印象は以前とはかなり変わっている。ゲームのリズムも違うし、コンビネーションも違う。今後は今回の清水戦だけでなく、どのチームとの対戦も難しくなっていく。その中でチーム全員が力を合わせて戦っていかなければいけない。苦しい展開もあるだろうけど、しっかり我慢してチャンスをモノにしたい。この前のセレッソ戦で勝てなかったが、ほかのライバルチームは負けて少しだけど勝ち点差が開いた。これは一つのポイントかもしれない。ただ、ここからは一つひとつの試合が決勝戦になる」

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DF 5 ドゥトラ

「いいパフォーマンスをできているのは、まず一つは毎日しっかりとしたトレーニングを積めているから。あともう一つ、けががないことは神様に感謝したい。その二つが大きいと思う。特別なケアをしているわけではないけど疲労回復のために氷風呂に浸かったりはしている。でも昔、在籍していたときのほうがもっといろいろなプレーができたと思う。いまは年齢を重ねたことで少し制限されている部分もある。チームとして好調なのは大きなけが人がなく、ほとんどサッカーを変えずにできていることが大きい」

FW 11 齋藤 学

「前回の清水戦は2-0の状況から途中出場して、そのときはすでに試合が決まっているような雰囲気だったので何かをしたという感じはない。ナビスコカップでも勝っているので、悪いイメージはない。セレッソ戦ではどこでスピードアップするかが問題だった。ゆっくり攻めるのは悪くないけど、どこかで変化をつけないといけない。ただボールを失いたくないという気持ちもある。仕掛けていけば多くの場面で抜けているので、自分がサイドから変化をつけていきたい」

GK 1 榎本 哲也

「ちょこちょこけがをしているけど、右足首は今年初めて。居残り練習で少しひねってしまった。でも木曜日の練習を休んだことでだいぶ状態は良くなったと思う。無理してやっていたら腫れていたと思う。だったら無理をせず、ぶっつけ本番でもしょうがない。前日の全体練習に入らなかったのは予定どおり。自分のところで確認だけすれば問題なかった。痛みはあるけど、試合に向けた不安はない。チームとしても正念場だし、ここで休むわけにはいかない。強い気持ちで臨みたい」

DF 4 栗原 勇蔵

「(30歳の誕生日について)今年はチームの調子もいいから、雰囲気良く祝ってもらえて嬉しい。自分の調子はボチボチ(苦笑)。節目の30歳を迎えるシーズンに優勝を狙えるチャンスがある。そのチャンスをモノにして優勝したい。ウチのチーム構成の中で、30歳になってもまだまだ先輩は多い。ただ選手は30代になると、どうしても引退へのカウントダウンを考えてしまうもの。一日一日を大切にして、少しでも長く現役としてサッカーを続けていけるように努力したい」

DF 22 中澤 佑二

「(30歳になった栗原について)ついに勇蔵もこっち側にきたか、と(笑)。こっち側にきたからには、これから常にチームのことを考えながら行動しないといけない。そういう年齢ということ。サッカーではベテランの域に入る。ウチのクラブではまだ中堅だけど、ほかのクラブに行ったら30歳はベテランになる。立派にベテランになれるように、フル出場や日本代表のことも考えながらやってほしい。コンディションのこともそうだけど、チームのことをどれだけ考えられるかだと思う」

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